
- 【2025年最新】これぞ日本の侘び寂び。京都随一の美しき庭園『天龍寺』世界遺産が物語る嵐山の最高傑作
- 【2025年最新】京都・嵐山の世界遺産「天龍寺」の魅力を徹底解説。曹源池庭園の四季折々の美しさ、雲龍図の不思議、禅の美学が息づく日本屈指の名庭を紹介。
京都観光において、嵐山は外せない人気スポットの一つです。竹林の小径や渡月橋、天龍寺など見どころ満載のエリアですが、「京都駅から嵐山へはどうやって行けばいいの?」という質問をよく耳にします。
電車?バス?タクシー?それぞれのメリット・デメリットは?料金は?所要時間は?
特に初めて京都を訪れる方は、こうした疑問を持つことでしょう。ガイドブックやウェブサイトでは「電車で16分!」「バスが便利!」などの情報が溢れていますが、実際のところどの交通手段が自分に合っているのか、判断に迷いますよね。
そう、明確に答えが出ていないものには、それなりの理由があるのです。
この記事では、京都駅から嵐山までの行き方を、乗車時間だけでなく「実際の総所要時間」という観点から徹底比較します。乗り場へのアクセスのしやすさや目的地からの距離など、現地を知り尽くした情報をもとに、あなたにぴったりの移動手段を見つけましょう。
まずは結論から。京都駅から嵐山・嵯峨野にために、電車とバス、どちらを使うほうが早く到着できるかというと、実際のところどちらも大して変わりません。
詳細はこれからご説明しますが、すごく簡単に結論付けると、移動手段は旅のスタイルに応じて以下のように決めると良いです。
ここからは、なぜこういったスタイルで選択するのが良いのかの根拠を「所要時間」を軸にご紹介します。
まずは電車、バスそれぞれの乗車時間を比較してみましょう。
JR嵯峨野線は所要時間 16 分、乗換無し、料金は 240円で嵐山・嵯峨野まで行くことができます。
一方、京都市バスは、京都駅前〜嵐山バス停までを利用しますが、その場合は所要時間約 45 分、乗換無し、料金は 230 円です。
移動手段 | 料金 | 乗車時間 |
---|---|---|
JR嵯峨野線 | ¥240 | 16分 |
市バス | ¥230 | 45分 |
バスは電車利用よりも 10 円安く行くことができますが、約 30 分多く時間がかかります。
これだけ見ると断然電車の方が良い!となりますが、他にも考慮すべき点がありますので、次を見ていきましょう。
先ほど見たとおり、電車を使ったほうが嵐山へは早く到着できます。しかし、JR嵯峨野線の停車駅である嵯峨嵐山駅からは、メインストリートである長辻通(ながつじどおり)まで約 10 分歩く必要があります。電車を降りてから駅を出発するまで 5 分と考えて、ここにかかる所要時間は 15 分と見ておきます。
一方市バスの場合、降車バス停である「嵐山バス停」は、嵐電(京福電鉄)嵐山駅の目の前にあります。つまり、メインストリートのど真ん中にありますから、市バスなら長辻通まで歩かずに到着できるというメリットがあります。
これを加味すると、電車移動とバス移動の違いは以下になります。
移動手段 | 料金 | 乗車時間 | 徒歩移動時間 | 総所要時間 |
---|---|---|---|---|
JR嵯峨野線 | ¥240 | 16分 | 15分 | 31分 |
市バス | ¥230 | 45分 | 0分 | 45分 |
電車利用とバス移動の差は 14 分、その差は乗車時間のみと比べて半分に縮まりました。
京都駅からこれらの公共交通機関に乗るとして、JR嵯峨野線に乗るのと、京都市バスの嵐山行きのバスに乗るのでは、乗車場所の複雑さにどれくらいの違いがあるのでしょうか。
京都タワーのある京都駅中央口からスタートするとして見てみましょう。
まずは電車の場合です。
京都駅といえば、新幹線も含め沢山の路線が乗り入れており、地下鉄も合わせると構内はもはや巨大迷路で有名です。
JR 嵯峨野線を利用する場合は 32 番線に向かいますが、多少距離があります。ホームまで 3 〜 5 分は見ておくと良いでしょう。32番線までの経路自体はシンプルなので、慣れているひとなら 2,3 分、初めての人なら 5 分は見ておくと安心です。
対して市バスの場合は、単純明快。中央口目の前にあるバスターミナルの C6 乗り場に行くだけです。京都駅中央口に行く手前で乗り場に到着できてしますので、所要時間は 0 分といって良いでしょう。
これを加味すると、電車移動とバス移動の違いは以下になります。
移動手段 | 料金 | 乗り場までの移動所要時間 | 乗車時間 | 徒歩移動時間 | 総所要時間 |
---|---|---|---|---|---|
JR嵯峨野線 | ¥240 | 5分 | 16分 | 15分 | 36分 |
市バス | ¥230 | 0分 | 45分 | 0分 | 45分 |
電車利用とバス移動の差は 9 分。その差は 10 分以内まで縮まりました。
厳密に見れば電車のほうが早いという結論にはなりますが、ここまでくると、電車やバスの発車時刻次第でどちらが早く嵐山のメインエリアへ到着できるかは簡単に逆転します。
このことから、一概に電車を選択することが最良であるとはいえないことがわかりました。
では結局、どちらを選択するのが最良なのでしょうか。次でそれを結論付けていきましょう。
電車とバス、それぞれどのようなケースの場合にどちらを利用するのが最良であるかを以下にまとめました。
ちなみに、上記のような特別な希望や状況がないときは、
「どちらか早く発車するなほうに乗ればよい」
ということになります。
もう少し時間にこだわりたいのなら
「バスの発車後10分以内に電車が発車するなら電車に乗ったほうが早い」
ということになります。
それぞれの発車時刻を調べて、自分の観光計画にちょうどよく乗れる方を利用しましょう。
ただし、バス移動は京都の街を走っていきますので、街並みを眺めながらのんびり嵐山に向かいたいひとにはオススメですよ。
この記事では電車とバスの両方について、表面的な所要時間だけでなく、実際の総所要時間や利便性まで踏み込んで比較しました。
最終的な選択は、その日の状況や個人の好みによって変わります。電車派の方も、バス派の方も、どちらを選んでも約 45 分前後で嵐山の魅力的なエリアに到着できることがわかりました。
私がこの記事で最もお伝えしたいことは、電車とバス、どちらを選んでもトータルでは 10 〜 15 分程度しか違いはありません。だからどっちを選んだとしても、大局を見れば損するなんてことはないということです。むしろここで重要なのは、「自分に合った移動手段」を選ぶことです。時間を優先するなら電車、京都の街並みを眺めながらゆったり移動したい、体力を温存したいならバスなど、旅の目的に合わせて選択しましょう。移動時間すらも楽しいに変える。これが旅の醍醐味でもあります。
嵐山に着いたら、四季折々の自然、歴史ある寺社仏閣、伝統工芸品、絶品の和食など、京都観光の醍醐味が待っています。移動手段にこだわりつつも、目的地での体験を最大限に楽しむ余裕を持ちたいものです。
便利な交通アクセスを活用して、嵐山散策を思う存分楽しんでください。竹林の揺らめきや渡月橋からの保津川の眺め、季節の花々など、京都ならではの美しい景色があなたを待っています。そして、その景色への行き方も、あなたの京都旅行の素晴らしい一部となりますように。