京都嵐山観光で最も美しい"体感できる絶景"『竹林の小径』

京都嵐山観光で最も美しい"体感できる絶景"『竹林の小径』

青そよぐ日本の原風景、幻想的な竹林の世界へ

京都市の嵯峨野・嵐山エリアにある「竹林の小径(ちくりんのこみち)」は、まるで物語の中にいるような幻想的な景色が広がるスポットです。青々とした竹が天を覆い、心地よく揺らぎながら緑のトンネルを形成するこの小道は、訪れる人々を静寂と癒しの世界へと誘います。

澄んだ空気の中で竹の香りを感じながら歩くと、足元にやわらかい光が差し込み、竹の葉がそよぐ音が心地よく響きます。太陽の光が竹の間から降り注ぎ、幻想的なコントラストを楽しめます。

そんな竹林の小径では、視線の先に広がる景色が変わり、どこを切り取っても絵になる美しさが魅力です。その光景はまさに、「眺める」というより、「体感」できる絶景です。本記事では、竹林の小径の見どころや楽しみ方を詳しくご紹介します。

竹林の小径

竹林の小径(ちくりんのこみち)は、京都・嵐山にある美しい竹林の散策路です。野宮神社から天龍寺北門を通り大河内山荘へと抜ける、約400m にわたって続く竹林の道であり、竹が生い茂る幻想的な景観が魅力です。風に揺れる竹の音や光の差し込みが大変美しく、嵯峨野・嵐山エリアでトップクラスに人気の観光スポットとなっている他、撮影スポットとしても人気です。

まるで別世界!竹林に包まれる癒しの空間

嵐山の竹林の小径には両側に背の高い竹が立ち並び、まるで緑のトンネルの中を歩いているような感覚を味わえます。

竹林の小径

春から夏にかけては鮮やかな緑が広がり、秋から冬にかけては静寂な雰囲気が増します。特に晴れた日には、竹の隙間から差し込む陽光が幻想的な光景を作り出します。

竹林の小径

また、風が吹くと竹が揺れて、さらさらと優雅にささやくような音が響き渡り、歩くだけで心が癒される空間となっています。静かに散策しながら、竹の香りと音に包まれる贅沢なひとときを楽しむことができます。

竹林の小径

写真映え抜群!特に人気の撮影スポットはここ

竹林の小径は、訪れる人々が思わずカメラを向けたくなるような美しい景観が広がる場所です。特に、天龍寺北門から大河内山荘周辺にかけては人気の撮影スポットとなっています。

竹林の小径

このエリアが特に人気なのは、背の高い竹が密集しているため視界いっぱいに竹林の景色が広がり、まるで別世界にいるような光景を目の当たりにできるからです。また、風で揺れた竹の合間から陽の光が差し込むことで、美しいゆらぎの陰影が生まれ、幻想的な雰囲気をさらに演出します。

竹林の小径

美しく撮影するなら午前中がおすすめ

竹林の小径を最も美しく撮影するなら、午前中がおすすめです。竹の緑は寒色系のため、朝の清々しい光と相性が良く、鮮やかな色合いが引き立ちます。

竹林の小径(朝)

竹林の小径(朝)

朝の時間帯は観光客が少なく、静かに撮影を楽しめるのも大きなメリットです。特に朝 8 時〜 9 時頃が狙い目ですよ。

人力車で巡る竹林

竹林の小径を歩く以外にも、特別な体験として人力車に乗るという選択肢があります。竹林には人力車専用の道が設けられており、歩行者道とは分かれた形で並走しています。

竹林の小径を走る人力車

人力車に乗ることで、歩くのとは異なる視点から竹林の風景を楽しむことができます。特に、視界が広がり、観光客の姿が映り込まずに純粋な竹林の景観を堪能できるのが魅力です。また、俥夫(しゃふ)の案内を聞きながら巡ることで、嵐山の歴史や竹林の成り立ちを深く知ることもできます。

竹林の小径周辺では、人力車を利用できるスポットがいくつかあり、15分から30分程度のコースが一般的です。よりゆったりと竹林を満喫したい方は、人力車での散策を検討してみるのもおすすめです。

竹林の小径を走る人力車

一生忘れない美しさ。「嵐山花灯路」※開催終了

2021 年まで、京都市が開催していた「花灯路」というイベントがありました。京都市内の東山と嵐山の観光名所をライトアップしていたイベントです。

竹林の小径ライトアップ

嵐山花灯路では、渡月橋などと一緒にこの竹林の小径もライトアップされており、設置された灯籠によって闇夜に浮かび上がる竹林の光景が非常に幻想的でした。

竹林の小径ライトアップ

風に揺れる竹の影が幻想的な模様を描き出し、歩くたびに光と影が変化し、まるで別世界を旅しているかのようでした。

その美しさは今でもはっきり覚えています。

現在は終了してしまったイベントですが、いつかまた、竹林の小径のライトアップが実施される日が来ることを願いながら、記録として写真を残します。

竹林の小径ライトアップ

竹林の小径ライトアップ

なお、現在の竹林の小径は夜間に訪問しても真っ暗で何も見えません。

竹林風景を楽しむなら、日没までに訪問する必要があります。

竹林の小径へのアクセス

竹林の小径へは、京都市内から電車やバスを利用してアクセスできます。

電車でアクセス

  • JR 嵯峨嵐山駅から徒歩約 10 分
  • 嵐電(京福電鉄)嵐山駅から徒歩約 10 分
  • 阪急嵐山駅から徒歩約 20 分

京都駅から向かう場合は、JR 嵯峨野線を利用して嵯峨嵐山駅で下車するのが最も便利です。

京都市バスでアクセス

京都駅前バスターミナル C6 乗り場より、28 番系統 [嵐山・大覚寺行き] に乗車、「野々宮」バス停で下車すると、竹林の小径まで歩いてすぐに到着します。

市バス28 番系統路線図マップ

28 番系統は、日中は 1 時間に 3 本発車しています。京都駅からは(9:00〜17:00)毎時 0分、20分、40分です。(それ以外の時間帯は 1 時間に 2 本)

京都市バスの路線図マップは、京都市交通局の公式サイトから入手できます。

竹林の小径を歩く際の注意点

竹林の小径を訪れる際には、いくつかの注意点を押さえておくとより快適に楽しめます。

  • 午前10時以降は観光客が増え、混雑しやすい。
  • 早朝に訪れると静かな雰囲気の中で散策できる。
  • 竹を傷つけたり、大声を出したりしないようマナーを守る。
  • 夜間は照明がほぼ皆無で、足元が真っ暗になるため注意が必要。日没までに訪問する必要あり

竹林の小径は自然の美しさを楽しむ場所なので、訪れる際は周囲への配慮を忘れずに行動しましょう。

なお、現在の様子が Youtube でライブ配信されていますので、事前に混雑具合を確認することができます。

京都嵐山「竹林の小径」で感じる日本の原風景と心の癒し

竹林の小径

そよぐ竹の音、差し込む光の陰影、清々しい竹の香り。

その全てで訪れる人の五感を包み込み、忙しい日常から解放してくれる。京都嵐山の竹林の小径は特別な空間です。

竹林の小径

視界一杯に広がる鮮やかな緑のトンネルを進むたびに、まるで物語の中にいるような感覚を味わえます。これこそが、ただ眺めるだけではない「体感する絶景」とご紹介した理由です。

秋の竹林の小径

春・夏の濃緑、秋は紅葉・冬は雪とのコラボレーション。どの季節も独自の魅力に満ちています。

雪が積もる竹林の小径

京都観光で嵯峨野・嵐山エリアを訪れる際には、ぜひ時間に余裕を持って竹林の小径を訪れましょう。時間に追われず、静かに立ち止まり、日本の自然が織りなす芸術作品に身を委ねてみてください。

竹林の小径で過ごす静謐なひととき。あなたも是非、“絶景を体感”してみてください。

竹林の小径

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