神戸・南京町まるわかりガイド|日本三大中華街!地元民おすすめの絶品中華グルメ&食べ歩きもご紹介

最終更新日:

神戸・南京町まるわかりガイド|日本三大中華街!地元民おすすめの絶品中華グルメ&食べ歩きもご紹介

神戸が誇る美食の街・南京町|本場の味と150年の歴史が息づく日本三大中華街

南京町

神戸を代表する観光スポット南京町(なんきんまち)は、神戸市中央区の元町エリアに位置し、横浜・長崎と並ぶ日本三大中華街の一つとして有名な観光地です。1868 年の神戸港開港以来、中国からの移民たちが形成した町であり、横浜中華街や長崎新地中華街と並ぶ歴史あるチャイナタウンです。

一歩足を踏み入れると、そこは日本の中の小さな中国。朱色と金色の装飾が輝く華やかな門をくぐれば、活気あふれる通りに漂う香ばしい香り、威勢の良い店主の声、行き交う人々の笑顔が、まるで海外旅行に来たかのような非日常の空間を演出します。

この記事では、そんな南京町のおすすめグルメから観光スポット、イベント情報まで、南京町の魅力を余すことなく紹介します!

南京町といったら食べ歩きは外せない!

南京町

南京町を訪れたら、まず楽しみたいのが食べ歩きグルメ。なかでも「豚まん」や「角煮まん」は南京町を代表する名物で、多くの観光客が手に取る定番の味です。ジューシーな豚まんのほか、とろけるような角煮をふんわりとした生地で包んだ角煮まんも外せません。

角煮まん

また、アツアツの肉汁があふれる小籠包、パリッと香ばしい北京ダックのクレープ包み、揚げたての神戸牛コロッケなど、片手で気軽に食べられるメニューも豊富。スイーツなら台湾スイーツ店が充実していますし、サクサクのシュークリームやエクレアといった洋菓子も人気です。

店頭販売

店頭販売

食べ歩きをする人々

人気店の行列

南京町には、こうした本格中華から日本独自のアレンジが加えられたグルメまで幅広い食べ歩きグルメが揃っています。歩きながら気になるお店を見つけて、色々な味を楽しんでみてください。

食べ歩きにおすすめの人気グルメ

南京町で食べ歩きにおすすめの人気グルメ
店名代表メニュー営業時間定休日おすすめポイント所在地
老祥記(ろうしょうき)豚まん10:00 〜 18:30
(売り切れ次第終了)
不定休1927年創業の南京町の名物店。小ぶりながらジューシーな豚まんは、観光客にも地元民にも大人気。1日1万個以上売れる名店で、行列が絶えない。神戸市中央区元町通2-1-14
皇蘭(こうらん)南京町本店角煮まん・神戸牛肉まん11:00 〜 18:00
(店頭食べ歩き販売)
不定休じっくり煮込まれた豚角煮がたっぷり入った角煮まんが名物。甘辛いタレがしっかり染み込んでおり、ふわふわの生地との相性抜群。神戸市中央区栄町通2-10-6
YUNYUN(ユンユン)小籠包11:00 〜 18:00不定休
(12月30日 〜 1月1日)
上海点心・台湾料理の専門店。南京町の食べ歩きといえばここ!もちもちの皮にたっぷりの肉汁が詰まった上海風小籠包が名物で、ルーローハンや春巻きなどの点心も人気。神戸市中央区元町通1-3-17
中華旬彩 華鳳(カホウ)北京ダッククレープ10:30 〜 22:00年中無休南京町で手軽に楽しめる北京ダッククレープが人気。パリパリに焼かれた鴨の皮と特製甘辛ダレをもちもちのクレープで包んだ一品は、食べ歩きにぴったり。小籠包や点心メニューも充実。神戸市中央区栄町通2-4-3
神戸コロッケ 元町店コロッケ11:00 〜 18:00不定休南京町で揚げたての神戸牛コロッケが味わえる名店。黒毛和牛を使用したコロッケは、サクサクの衣とジューシーな中身が絶品。メンチカツやチーズコロッケも人気。神戸市中央区元町通2-4-1
エスト・ローヤル 南京町本店洋菓子スイーツ10:00 〜 18:30不定休神戸発の洋菓子店で、南京町本店では食べ歩きにぴったりなスイーツが揃う。サクサクのシュー生地にたっぷりのクリームが詰まったシュークリームや、チョコレートたっぷりのエクレアが人気。神戸市中央区元町通1-5-3

南京町は食べ歩きしやすいサイズのグルメが豊富なので、散策しながら色々な味を楽しめるのが魅力。特に人気店は行列ができることもあるため、午前中の早めの時間帯に訪れるのがおすすめです。

本格中華レストランで味わう絶品料理!

本格中華レストラン

南京町には、食べ歩きだけでなく、本格的な中華料理をゆっくり堪能できる名店が揃っています。創業60年以上の老舗広東料理店、ジューシーな小籠包が評判の上海料理店、日本発祥の味噌ダレ餃子の元祖店など、店ごとに異なる伝統の味が楽しめるのが魅力です。

友好飯店

広東料理の繊細な海鮮料理や、香辛料が効いた四川風の一皿、フカヒレや上海ガニを贅沢に使った料理まで、まさに中華グルメの宝庫。円卓を囲んで本格中華を味わうのもよし、地元の人に愛される庶民派の一品を楽しむのもよし。南京町ならではの本格中華を、じっくり味わってみてください。

中華レストラン店内

南京町のおすすめ本格中華レストラン

南京町のおすすめ本格中華レストラン
店名カテゴリ営業時間定休日おすすめポイント所在地
民生(みんせい)広東料理11:30 〜 15:00
17:00 〜 19:30
月曜日 (祝日の場合は翌火曜日)神戸で60年以上続く老舗広東料理店。A5ランクの神戸牛にフカヒレや燕の巣など、最高の食材を最高の職人技でいただく至高の廣東料理。
名物のイカの天ぷらは必食。
神戸市中央区元町通1-3-3
劉家荘(りゅうかそう)上海料理11:30 〜 15:00
17:00 〜 21:00
水曜日南京町で本格的な上海料理を味わえる人気店。ジューシーな小籠包をはじめ、上海ガニやフカヒレ料理も楽しめる。
落ち着いた店内でじっくりと味わう上海料理は、観光客にも地元の人にも評判。
神戸市中央区元町通1-4-8
友好飯店(ゆうこうはんてん)上海・広東料理11:00 〜 21:30年中無休1980年創業の老舗で、上海料理と広東料理を提供。フカヒレ料理の専門店であり、フカヒレスープやエビチリ、麻婆豆腐が人気。
ボリューム満点のメニューとリーズナブルな価格で人気。
神戸市中央区元町通2-2-3
皇蘭(こうらん)中華料理全般平日 11:00 〜 17:00
土日祝 11:00 〜 19:00
不定休ここ南京町を拠点に、神戸や大阪に展開する有名店。本格中華の並ぶ南京町で活躍する、日本人が創業した企業です。
名物の「神戸南京町ラーメン」や焼き餃子、チャーハンが人気で、気軽に入れる庶民的な雰囲気も魅力。
神戸市中央区栄町通2-10-6
元祖 ぎょうざ苑餃子専門店11:45 ~ 15:00
17:00 ~ 20:30
月曜日 (祝日の場合は翌火曜日)1953年創業の老舗餃子専門店で、日本における「味噌ダレ餃子」発祥の店として知られる。餃子以外にも、じっくり煮込んだ角煮を使用した「角煮チャーハン」や「角煮まん」も人気メニューのひとつ。伝統の味を落ち着いた店内でじっくり堪能できる。神戸市中央区栄町通2-8-11

南京町の中華レストランは、大人数での円卓スタイルの食事も可能で、家族や友人との食事にも最適です。人気店は順番待ちの行列もできるため、事前予約がおすすめです。訪問前にチェックしておきましょう。

日本にいながら中国旅行気分!南京町の異国情緒を楽しもう

南京町

南京町に一歩足を踏み入れると、そこはもう中国の街中のような、異国情緒あふれる空間が広がります。赤と金を基調とした装飾、龍や獅子の彫刻が施された建物、漢字が多めに並ぶ看板など、街全体が本場の中国のような雰囲気に包まれています。

異国情緒あふれる空間

通りには中華街ならではの提灯が連なり、夜には柔らかな灯りがともって幻想的な景色を演出。春節や中秋節のシーズンには、獅子舞や伝統音楽のパフォーマンスも行われ、より一層異国情緒を感じることができます。

夜のパフォーマンス

また、南京町の魅力はそのにぎやかさにもあります。店先で熱気あふれる調理風景が見られる屋台、呼び込みの声が飛び交う路地、そしてさまざまな国籍の観光客が行き交う様子が、日本にいながら海外旅行気分を味わえる特別な体験を生み出します。

賑わう南京町

賑わう南京町

南京町の異国情緒あふれる風景は、散策するだけでも楽しめるスポット。食事やショッピングをしながら、ぜひこの街ならではの雰囲気を存分に堪能してみてください。

シンボルとなる門や建築!南京町ならではの魅力

南京町の魅力のひとつが、異国情緒あふれる美しい建築物。特に、南京町の入り口を飾る 3 つの門と、中央に位置する広場のあづまやは、この街を象徴するシンボルです。

[東側] 南京町を象徴する長安門(ちょうあんもん)

長安門

南京町の正面玄関にそびえる壮麗な門で、日中友好の象徴として1985年に完成しました。中国政府が海外輸出を許可した初の「漢白玉(かんぱくぎょく)」楼門で、白く輝く大理石が特徴です。

門の柱には無数の龍と雲の彫刻が施され、約100人の職人が1年半かけて制作。重厚なデザインと華やかな色彩が目を引き、多くの観光客が記念写真を撮る南京町のシンボルとなっています。

[西側] 震災復興のシンボル・西安門(せいあんもん)

西安門

2005年に完成した南京町の西の入口を飾る門。阪神・淡路大震災からの復興のシンボルとして建てられ、中国・北宋時代の門をモデルにデザインされています。門には「失ったものを取り戻す」という意味の「光復」の文字が刻まれ、再生への願いが込められています。

西安門

夜になるとライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれるのも魅力のひとつ。震災から立ち上がり、活気を取り戻した南京町の象徴として、多くの人々に親しまれています。

[南側] 戦後復興の象徴・海栄門(かいえいもん)

海栄門

南京町南端に位置する門で、戦後復興の象徴として 1982年に完成しました。もともと「南楼門」として建てられましたが、2006年のライトアップを機に「海栄門」に改名され、「飛翔」の扁額が掲げられました。

高さ7.6mの堂々とした門は、台湾で製作され、美しい装飾が施されています。2009年にはLED照明が導入され、夜には幻想的な輝きを放ちます。

南京町のシンボル「南京町広場」

南京町広場

南京町の中心には、中国らしい装飾が施された広場「南京町広場」があります。広場の中央には、八角形の東屋「あずまや」があり、その周囲には中国獅子の石像が鎮座。多くの観光客が写真を撮るスポットとしても人気です。

南京町広場

南京町ならではのイベント!一年を通して楽しめる伝統行事

南京町では、年間を通じて中国の伝統文化を体験できるイベントが開催されます。特に、春節祭中秋節は、南京町の雰囲気を一層盛り上げる特別なイベントとして多くの観光客が訪れます。

春節祭(旧正月)

中国の旧正月を祝う南京町最大のイベント。毎年1月下旬から2月上旬にかけて開催され、獅子舞や龍舞、京劇、二胡の演奏など、本場さながらのパフォーマンスが披露されます。夜には提灯が灯され、幻想的な雰囲気に包まれるのも魅力です。

中秋節

9月中旬から10月上旬に開催される、中華圏で親しまれている伝統行事。南京町広場では、月餅の販売やランタンの飾り付けが行われ、美しい秋の夜を楽しめます。ステージでは、中国舞踊や音楽パフォーマンスが披露され、賑やかな祝祭ムードに包まれます。

KOBE 南京町ランターンフェア

南京町の冬の風物詩。町全体が無数のランタンで彩られ、幻想的な光景が広がります。ランタンの灯りと中華街の赤い装飾が相まって、ロマンチックな雰囲気を楽しめるイベントです。

南京町の歴史|開港から発展、そして現在へ

神戸開港とともに生まれた中華街

1900年代初頭の元町商店街 1900年代初頭の元町商店街 所蔵: The New York Public Library

南京町の歴史は、1868年(明治元年)に神戸港が開港したことに始まります。当時、中国(清国)は日本と通商条約を結んでおらず、中国人は外国人居留地に住むことができませんでした。そのため、居留地の西側エリアに移り住んだ華僑たちが、雑貨商や飲食店を開きながら暮らしを築いていったのが南京町の起源です。

開港とともに欧米の文化も流れ込み、異国文化が交差する独特の雰囲気が形成されていきました。横浜や長崎の中華街と異なり、神戸の南京町は「商業の町」として発展。広東省や福建省出身の華僑が多かったことから、広東料理や福建料理の店が増え、南京町の食文化の基盤となりました。

戦火を乗り越え、復興へ

南京町は「関西の台所」として活気に満ちた時代を迎えますが、1945年の神戸大空襲によって町は壊滅的な被害を受けます。戦後、南京町には闇市や外国人バーが立ち並び、一時は中華街としての活気を失いました。

しかし、1970年代後半になると、「南京町を復活させよう」という地元商店主たちの想いが動き出します。南京町商店街振興組合が設立され、街の名称を「南京町」に統一し、中華街としての再興に向けた取り組みが本格化。こうした努力により、再び南京町は賑わいを取り戻し、現在の観光地としての基盤が築かれました。

震災を乗り越え、観光地としての発展

1995年の阪神・淡路大震災では南京町も大きな被害を受けましたが、地元の人々の団結により急速に復興。復興支援の一環として設置された「南京町広場」が、新たなシンボルとして誕生しました。

震災後、南京町は観光地としての魅力をさらに高め、春節祭や中秋節などのイベントを通じて、日本全国から多くの観光客を迎え入れるようになります。現在では、横浜・長崎と並ぶ日本三大中華街のひとつとして知られ、食文化だけでなく、歴史や異国情緒を楽しめるスポットとして人気を集めています。

南京町の街並みには、150年以上にわたる歴史と、時代ごとの変遷を乗り越えてきた力強さが刻まれています。訪れる際は、ぜひこの街の歴史にも思いを馳せながら散策してみてください。

アクセス抜群!元町駅から徒歩すぐの南京町

南京町は、神戸の中心地に位置し、アクセスの良さも大きな魅力の一つです。特に、最寄り駅の元町駅から徒歩わずか2~3分という立地の良さは、観光客にとって非常に便利です。

電車でのアクセス

元町駅

南京町へ訪れる際の**最寄り駅はJR・阪神「元町駅」**です。元町駅からは徒歩 2 〜 3 分程度で南京町へアクセスできます。

元町駅に乗り入れている路線は以下です。

  • JR神戸線(東海道・山陽本線)
  • 阪神本線
  • 神戸高速線

元町駅西口を出るとすぐに、元町北通という活気のある大通りがありますので、そこを超えて南下するとすぐに南京町があります。

また、少し歩きますが、「三宮駅」からでも徒歩約 15 分程度でアクセス可能です。三宮エリアと南京町をセットで観光するのもおすすめです。

三宮駅

車でのアクセスと駐車場情報

南京町周辺には有料駐車場が多数あります。車で訪れる場合は、「大丸神戸店パーキング」や「元町商店街周辺のコインパーキング」を利用すると便利です。

ただし、週末やイベント時は混雑しやすいため、公共交通機関の利用をおすすめします。

徒歩圏内で観光を楽しめる立地

南京町は神戸観光の中心地にあり、周辺には人気スポットも徒歩圏内にあります。南京町を訪れた後に、港町・神戸の美しい風景を楽しんだり、ショッピングを楽しむこともできます。

大丸神戸店

南京町から近い観光スポット・ショッピングスポット

アクセスの良さと観光地の充実度を兼ね備えた南京町。神戸観光の際には、気軽に立ち寄れるスポットとしてぜひ訪れてみてください!

南京町を思う存分楽しむためのおすすめポイント

南京町

南京町には、本格的な中華料理から気軽な食べ歩きまで、多彩な中華グルメが揃います。特に人気店の多い食べ歩きグルメは、開店直後の10時台がおすすめ。並ばずに楽しめる確率が高くなりますよ。本格中華レストランは予約がベストです。特に週末のランチタイムは混雑必至なので、事前に予約してしまいましょう。

店頭販売

店頭販売

アクセスの良さも南京町の強み。元町駅から徒歩2~3分という好立地ですし、三宮からも徒歩圏内。気軽に立ち寄れるのも、旅行者に長年愛されているポイントです。

また、春節祭や中秋節、ランターンフェアなど、中国伝統のイベントも見逃せません。これらのイベント時期に合わせて訪れれば、普段とは一味違う南京町の表情に出会えますよ。イベントの日程は南京町公式サイトでチェックしましょう。

南京町

また、南京町は神戸観光の拠点としても最適です。周辺には宿泊施設もありますし、徒歩圏内には元町商店街、神戸市立博物館、メリケンパークなど、人気の観光スポットが点在。南京町での食事と合わせて、神戸観光を楽しめます。

南京町は横浜、長崎と並ぶ日本三大中華街。本場の味と歴史ある街並みは神戸を代表する観光エリアです。この記事で紹介した店舗情報やアクセス方法、イベント情報を参考に、ぜひ南京町へ足を運んでみてください。

南京町

あわせて読みたい: