法善寺横丁|道頓堀から10秒で世界が一変、江戸時代から続く静寂の和空間へ。

法善寺横丁|道頓堀から10秒で世界が一変、江戸時代から続く静寂の和空間へ。

観光客だらけの道頓堀から、一つ裏手に入ると世界が一変する

道頓堀

派手な看板と観光客で溢れ返る道頓堀。グリコの看板に群がる観光客、香ばしい匂いを漂わせる屋台、そして世界中の言葉が飛び交う賑やかな通り。

しかし、そんな道頓堀のど真ん中に、まるで時が止まったかのような路地があります。江戸時代から受け継がれてきた古い町並み、提灯の明かりに照らされた静かな石畳、そして粋な大阪の食文化が息づく横丁。

その名は「法善寺横丁」。

一歩足を踏み入れれば、先ほどまでの喧騒が嘘のように感じられます。道頓堀の顔とは全く異なる、しっとりとした和の空間が、あなたを待っています。

お寺の境内と商店が織りなす不思議な空間で、江戸時代から続く大阪の粋な文化に触れてみましょう。今宵は法善寺横丁をご案内します。

法善寺横丁

法善寺横丁

法善寺横丁は、大阪道頓堀にある法善寺から発展した路地です。沢山の観光客が賑わう道頓堀商店街のすぐ南に位置し、古き良きレトロな日本の風景を楽しめる路地になっています。

道頓堀に江戸時代から続く日本の風景

法善寺横丁は、全長約 80m の路地 2 つのことをいいます。

法善寺横丁マップ

法善寺境内にあった寄席で上方落語を楽しむ客相手に露店が増え、それが発展して現在の法善寺横丁となっています。

道頓堀商店街の現代的な雰囲気とは一変、法善寺横丁には、江戸、大正、昭和といった昔の日本の雰囲気を感じられる街並みを楽しめます。

法善寺横丁

法善寺横丁

法善寺横丁

道頓堀の謙遜から、和の静寂へ。法善寺境内

法善寺横丁には、その名の通りお寺である「法善寺」があります。

法善寺

江戸時代の 1637 年に、京都宇治からここ難波へ移転してきた法善寺は、今日に至るまで、そこに住まう人々に寄り添い、心の拠り所となっています。そういった距離感が示すように、法善寺は、法善寺横丁を形成する 1 つであり、境内自体がこの横丁の通りになっています。特に象徴的なのがこの金毘羅堂です。

金毘羅堂

沢山の提灯で灯された灯りの雰囲気は、道頓堀の雑多でごった返す謙遜を忘れさせてくれるような、厳かで心静まる雰囲気を演出しています。

金毘羅堂

このように、法善寺の境内を通過するようにできている法善寺横丁の造りが、このお寺と人々の距離が近かったことを感じさせてくれます。

法善寺の境内

和食を中心とした風情ある飲食街

法善寺横丁

そんな法善寺横丁には、串カツ、おでん、うなぎ、炉端焼き、もつ鍋、焼き鳥、ふぐ料理などの日本料理を中心に、居酒屋、割烹などが軒を連ねています。

法善寺横丁

法善寺横丁

鰻屋

カニ料理屋

焼肉屋

鰻屋

道頓堀で最も日本の風景を体験できる場所、法善寺横丁

道頓堀

道頓堀では、グリコの看板に象徴される派手な看板や、にぎわう観光客の姿が目につきます。それは大阪のひとつの魅力です。しかし、その喧騒から一歩入った法善寺横丁では、時間の流れがゆっくりと感じられます。

法善寺横丁

風情ある提灯の灯りは、江戸から現代に続く大阪の歴史を物語り、地元の人々が守り続けてきた空間を演出しています。道頓堀エリアで最も日本らしさを体験できるのが、この法善寺横丁です。

昼は静かに佇む横丁も、夜になると提灯に灯りが灯され、活気のある飲食街へと表情を変えます。大阪観光で道頓堀を訪れる際は、この法善寺横丁で、日本の風情と大阪の食文化を存分に味わってみてください。良い雰囲気の中で和食を堪能したい人にもおすすめです。

法善寺横丁

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