長崎観光の超定番「眼鏡橋」の魅力を現地取材で徹底紹介!歴史・絶景から行き方、周辺穴場グルメまで

長崎観光の超定番「眼鏡橋」の魅力を現地取材で徹底紹介!歴史・絶景から行き方、周辺穴場グルメまで

歴史を感じる長崎の名所!眼鏡橋の魅力を現地から徹底解説

長崎市の中心部を流れる中島川に架かる「眼鏡橋」は、国の重要文化財に指定されており、日本三名橋としても有名な由緒ある石橋です。私は先日、この歴史的な名所を訪れる機会に恵まれました。橋の上から眺める中島川の景色や、橋の造形美に魅了され、長崎の魅力を存分に感じることができました。この記事では、私が実際に体験した眼鏡橋の魅力、眼鏡橋の行き方、周辺の観光情報なども含めて余すところなくお伝えしていきます。

眼鏡橋の歴史: 400年の歴史!日本初の石造アーチ橋が長崎に誕生した理由とは?

眼鏡橋は、1634年(寛永11年)に、当時興福寺の住職であった黙子如定(もくすにょじょう)禅師によって架けられました。 黙子如定禅師は中国から来日した僧侶です。橋の建設には、中国から石工を招き、当時としては最先端の技術を用いて造られました。

黙子如定が眼鏡橋を作った理由は諸説ありますが、長崎の寺院「興福寺」の住職として、寺の周辺の住民や訪問者のために掛けたと言われています。当時、興福寺は中島川の北側に位置し、川を渡る手段が限られていました。川が氾濫すると住民は安全に移動することが困難であり、特に雨季や洪水時には命に関わる危険が伴いました。この状況を改善するために、黙子如定は石造りの橋「眼鏡橋」を架けることを決定しました。眼鏡橋は、当時の日本では珍しい石橋の一つであり、石造りのアーチ橋としては日本で初めてのものと言われています。この橋は川の氾濫から住民を守り、また川を安全に渡ることを可能にしました。

眼鏡橋の特徴的な二つのアーチ型の橋は、河川の中央にある小島を挟んで架けられており、橋のアーチが川面に映った姿が眼鏡のように見えることから「眼鏡橋」と呼ばれるようになりました。また、二つのアーチが陰陽を表しているという説もあり、縁起の良い橋とされています。

眼鏡橋の構造: 技術の粋を集めた二重アーチの美しさ

眼鏡橋

眼鏡橋は二つの石造アーチから成り立っており、これがその独特な見た目を生み出しています。橋の全長は 22m, 幅は 3.65m で、当時の技術としては非常に高度なものでした。

眼鏡橋

この橋は、中島川に架かる第 10 橋であり、日本最古の石造アーチ橋とされています。寛永11年(1634年)に建設され、その後も幾度かの修復を経て現在に至っています。特に 1982 年の大洪水では他の橋が流失する中、眼鏡橋は半壊で済み、その後迅速に復旧されました。

眼鏡橋

美しい景観とフォトジェニックなスポット

眼鏡橋は、長崎の街並みと調和した美しい景観を作り出しています。特に、川面に映る橋の姿は幻想的で、写真撮影にも最適です。

眼鏡橋

橋の上からだけでなく、川べりに降りて眺めるのもおすすめ。異なる角度から眼鏡橋の魅力を味わうことができます。

眼鏡橋

恋愛成就の秘密!眼鏡橋の「ハートストーン」を探そう

眼鏡橋周辺には、恋愛成就のパワースポットとして知られる「ハートストーン」があります。このハート型の石は、眼鏡橋を降りた石畳の一部に埋め込まれています。

ハートストーン

ハートストーンは、眼鏡橋の歴史や文化とは直接関係がありませんが、現代の若者たちにとって人気のスポットとなっています。多くのカップルや恋人たちが、眼鏡橋に訪れてはこのハートストーンを探し、幸せな未来を願います。

眼鏡橋を訪れた際は、ぜひハートストーンも探してみてください。歴史ある眼鏡橋と、現代のロマンティックなスポットを同時に体験できる、特別な場所です。

ハートストーン

昼とは違う表情!ライトアップされた幻想的な夜の眼鏡橋

昼間とはまた違った表情を見せる眼鏡橋の夜の姿。日が沈み、辺りが暗くなると、橋のアーチを照らすライトが灯ります。光に照らし出された石畳は、まるで水面のように光を反射し、幻想的な雰囲気を作り出します。

ライトアップされた眼鏡橋

夜の中島川には、橋を照らすライトが鮮やかに映り込み、水面を彩ります。その光は波紋となって広がり、川面を輝かせます。橋のアーチを潜る時、目の前に広がるのは、まるでファンタジーの世界に迷い込んだかのような光景です。

ライトアップされた眼鏡橋

夜にライトアップされた眼鏡橋は、昼間とは全く違う表情を見せてくれます。静寂に包まれた石畳の道を歩きながら、ゆっくりとその美しさを堪能するのもおすすめ。訪れた人を幻想的な世界へといざなってくれる、夜の眼鏡橋は、一見の価値ありです。

冬の長崎を彩るランタンフェスティバル: 眼鏡橋が魅せる特別なイルミネーション

冬の長崎を彩る「ランタンフェスティバル」は、中国の春節を祝うイベントとして知られています。期間中、眼鏡橋周辺は数多くの提灯で飾られ、幻想的な雰囲気に包まれます。

ランタンフェスティバル

昼間とは異なる、ライトアップされた眼鏡橋の姿は息をのむほどに美しく、訪れる人々を魅了します。川面に映る提灯の光と、石造りのアーチ橋が織りなす光景は、まるで絵画のようです。

ランタンフェスティバル

ランタンフェスティバル期間中は、眼鏡橋周辺で様々なイベントが開催されます。中国伝統芸能のパフォーマンスや、屋台での食べ歩きなど、長崎ならではの国際色豊かな雰囲気を楽しむことができます。

普段とは異なる、ライトアップされた眼鏡橋の姿を見ることができるランタンフェスティバル。この期間だけの特別な眼鏡橋を、ぜひ体験してみてください。歴史と文化、そして幻想的な光が融合する、長崎の冬の風物詩です。

2025 年開催予定: 1 月 29 日(水)~ 2 月 12 日(水)

超穴場!!眼鏡橋周辺は隠れた名グルメスポット

眼鏡橋周辺には個人経営の飲食店が集まっており、知る人ぞ知る、隠れたグルメスポットとなっています。長崎市街地の観光ポイントでは、選択肢の広さを考えると食事エリアが限られるため、眼鏡橋を観光した流れでランチを楽しむプランがおすすめです。

中島川沿い

中島川

眼鏡橋が架かる中島川沿いには、長崎の名物料理を提供する飲食店が軒を連ねています。日本料理、イタリアン、スープカレーなど、眼鏡橋の付近にはお手頃価格で、長崎ならではの美味しい料理を楽しむことができます。カフェも点在していますので、休憩にも最適です。

特におすすめなのが、長崎ちゃんぽんや皿うどん、そしてトルコライスといった長崎のご当地グルメ。私がおすすめするのが、Ponte というイタリアン惣菜店です。長崎のご当地グルメ「トルコライス」がとにかく絶品です。

Ponte

Ponte について詳しく見る

長崎中通り商店街

長崎中通り商店街

長崎中通り商店街は、眼鏡橋から徒歩圏内にある、江戸中期から続く歴史ある商店街です。長崎で最も古い商店街として有名で、この商店街には、老舗の和菓子店や、長崎の特産品を販売する店舗が建ち並んでいます。

長崎中通り商店街にも飲食店がたくさん営業しています。

長崎中通り商店街

長崎のご当地グルメを味わえる昔ながらの食堂「かんざき食堂」や、町中華の「よこはま」の他、とんかつ料理店の「文治郎」や日本料理店の「悦善」、オシャレなカフェ食堂「こまち食堂」などがあります。

また、長崎中通り商店街にはスイーツ店も多く、チョコレート専門店「加加阿伝来所(かかおらいでんしょ)」や洋菓子店の「ニューヨーク堂」、和菓子店の「くろせ弘風堂」などがあります。

特に、レトロな店構えが可愛いニューヨーク堂はおすすめです。長崎の名物「カステラ」を味わえる他、メディアにも多く取り上げられ有名な「カステラアイス」を作っているお店でもあります。

ニューヨーク堂

長崎中通り商店街 - 公式サイト

初めての長崎観光でも安心!眼鏡橋への絶対に迷わない行き方を解説

眼鏡橋への移動手段は、路面電車、もしくはバスがあります。

路面電車を利用した眼鏡橋への行き方

路面電車

眼鏡橋に路面電車(長崎市電)で行く場合、最寄り駅は「めがね橋駅」と「市役所駅」になります。

「めがね橋駅」からは徒歩 3 分(200m)、「市役所駅」からは徒歩 5 分(350m)ですが、長崎駅から向かう場合は、市役所駅下車のルートが最も早いです。

路面電車運行ルート

市役所駅下車のルート (11分, 100円)

  1. 長崎駅前
    • [6分] 長崎電軌3系統(蛍茶屋行): 0.9km
  2. 市役所駅(下車)
    • 徒歩 5 分(350m)
  3. 眼鏡橋に到着

めがね橋駅下車のルート (22分, 140円)

  1. 長崎駅前
    • [7分] 長崎電軌1系統(崇福寺行): 1.3km
  2. 新地中華街(乗り換え)
    • [6分] 長崎電軌5系統(蛍茶屋行): 0.5km
  3. めがね橋(下車)
    • 徒歩 3 分(200m)
  4. 眼鏡橋に到着

上記は長崎駅からのルートですが、新地中華街やグラバー園、大浦天主堂から向かう場合は、こちらのめがね橋下車のルートが最も早いです。

新地中華街駅から乗車

  1. 新地中華街
    • [6分/140円] 長崎電軌5系統(蛍茶屋行): 0.5km
  2. めがね橋(下車)
    • 徒歩 3 分(200m)
  3. 眼鏡橋に到着

大浦天主堂駅から乗車

  1. 大浦天主堂
    • [13分/140円]長崎電軌5系統(蛍茶屋行): 1.4km
  2. めがね橋(下車)
    • 徒歩 3 分(200m)
  3. 眼鏡橋に到着

バスを利用した眼鏡橋への行き方

長崎市街地には「まちなか周遊バス」が運行しており、これを利用すると簡単に眼鏡橋まで行くことができます。

まちなか周遊バス - 長崎バス

長崎駅からなら、長崎駅前バス停から乗車、乗車時間 6 分、めがね橋バス停で下車です。(160 円)

ただし、まちなか周遊バスの走行経路は時計回りのみのため、新地中華街やグラバー園、大浦天主堂から向かう場合はまちなか周遊バスは遠回りになるため、路面電車を利用するのがおすすめです。

バス運行ルート

長崎観光の定番!眼鏡橋で歴史と文化、絶景、グルメ、全てを楽しみ尽くそう

長崎の中心部に位置する「眼鏡橋」は、石造アーチ橋としての歴史的価値だけでなく、美しい景観やフォトジェニックなスポット、周辺のグルメや観光スポットなど、長崎観光の定番として人気です。

眼鏡橋

400年以上の歴史を誇る眼鏡橋は、日本初の石造アーチ橋として建設され、長崎の人々の生活を支えてきました。現在では国の重要文化財に指定され、日本三名橋の一つとしても知られています。

昼間は美しいアーチ橋の姿と中島川の景色を楽しみ、夜はライトアップされた幻想的な雰囲気を味わうことができます。また、眼鏡橋周辺には、長崎グルメを堪能できる穴場スポットが多数あり、観光の合間に立ち寄ることをおすすめします。

冬には、ランタンフェスティバルで眼鏡橋が特別なイルミネーションに彩られ、さらに美しい姿を見せてくれます。

眼鏡橋への行き方は、路面電車やバスを利用すれば迷うことなく到着できます。初めての長崎観光でも安心して訪れることができる、アクセス抜群の観光スポットです。

歴史や文化、絶景、グルメなど、長崎の魅力が凝縮された眼鏡橋。長崎観光の定番スポットとして、ぜひ訪れてみてください。

眼鏡橋

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