- 【標高4.53m】天保山は日本一低い山!USJ・海遊館から徒歩で行ける大阪の珍スポット
- 標高4.53mの天保山は、USJ・海遊館から徒歩で行ける日本一低い山。登山装備不要で気軽に登頂でき、記念写真も撮影可能。商店街では登頂証明書もゲットできる、大阪観光の穴場スポット!
USJ と海遊館エリアをたった 2 分で結ぶ無料連絡船
大阪ベイエリアにある2大人気観光スポット「USJ」と「海遊館」は、電車で移動するとおよそ 30 分かかりますが、それをたった 2 分、しかも無料で移動できる交通手段があるのをご存知ですか?
それが、「天保山船渡場」です。
今回は、移動にとても便利!けれども地元の人しか知らないローカルな交通手段であり、日常ではできない貴重な連絡船体験ができる天保山船渡場をご紹介します。
天保山船渡場
天保山船渡場は、海遊館、天保山大観覧車などがある天保山エリアと、USJ のある此花区桜島エリアを結ぶ連絡船乗り場です。大阪市が運営している、船による公共交通機関で、無料で利用することができ、多くは地元民が利用しています。
以下のように、電車なら 30 分かかる移動を、船ならたった 2 分で移動することができます。
出航は 30 分間隔!無料なので手続きも無し
船は 30 分間隔で出ています。こまめに出航しているので観光の予定にも合わせやすいです。また、無料のため乗船手続きもありません。出航時刻までに乗り場にいれば、船が到着し、乗船して、そのまま対岸へ運んでくれます。
桜島(USJ)側の渡船場
USJ から海遊館側へ行くときに乗船する乗り場です。
小さな待合室があり、船が来るまでの間待つことができます。
先に天保山大観覧車が見えるので、ハーバービューとしても眺めは抜群です。
この乗り場へは、USJ に行くときに降りる「ユニバーサルシティ駅」の次の駅である「桜島駅」で下車して歩くと簡単です。桜島駅からは徒歩 10 分くらいです。
築港(海遊館)側の渡船場
海遊館や天保山ハーバービレッジから USJ 側へ行く時に乗船する乗り場です。
こちらにも待合室ありますよ。
この乗り場へは、天保山公園の裏手に道がありますので、そこを通ると渡船場に到着できます。
本当に一瞬!僅か 2 分海の旅
紹介した 2 つの渡船場を行き来する連絡船に乗船し移動するわけですが、両者はとても近いため、乗船時間はわずか 2 分です。
今回は、USJ 側の乗り場から、天保山エリアへ向かってみましょう。
船がやってきました。
いざ、船に乗り込みます。無料なので乗船手続きなどはありません。
船の中は座席はありません。全員立ったまま対岸へ渡ります。
いざ、出航です。結構揺れるため、壁際の手すりに捕まっていると安全です。
天保山大観覧車があるから、眺めは抜群ですね。
と、そうこうしているうちに、到着してしまいました。ここまでで僅か 2 分、本当にあっという間でした。
未来に消滅してしまうかもしれない?!「渡船」という日本の文化
大阪市内で現在運航している渡船は、8か所の渡船場で15隻にまで減少しています。
かつて「水の都」と呼ばれた大阪の渡船は、1935 年頃には 31 か所の渡船場があり、69 隻もの船が行き交う重要な交通手段でした。年間利用者数は歩行者が約 5,752 万人、自転車等が約 1,442 万台に上り、市民の生活に欠かせない存在でした。
しかし、1945 年の戦災による損失、道路整備の進展、そしてモータリゼーションの波により、渡船の利用は徐々に減少。2017 年度の利用者数は約 174 万人と、最盛期の約3%にまで落ち込んでいます。
1907 年から市営化された大阪の渡船は、水の都としての歴史を今に伝える貴重な文化遺産です。しかし、利用者の減少が続く現状は、この伝統的な交通手段の存続に暗い影を落としているのかもしれません。
これまで利便性の観点でこの航路をご紹介しましたが、天保山船渡場は、こういった昔からの「渡船」という日本の文化を体験できる貴重な場でもあります。
大阪ベイエリアの交通事情と移動手段について
大阪のベイエリアは、大阪市の西側に位置し、大阪湾に作られた埋立地の集合エリアです。このエリアには、USJ や海遊館、そして大阪万博 2025 の会場など人気の観光スポットが多く、観光客に人気のエリアです。
そんなベイエリアですが、一つ一つが島になっているため、移動に時間がかかる箇所があります。特に、USJ と海遊館は、大阪の 2 大人気観光スポットでありながら、両者を結ぶ直通の電車は通っておらず、一度西九条駅まで戻り乗り換えて、、と、全部で二回乗り換えを行わなければなりません(移動所要時間: 30分, 料金: 410 〜 630円)
これを解消するために、USJ から海遊館まで一気に船で運んでくれる「キャプテンライン」という船も就航しています。
こちらは片道 900 円かかりますが、ユニバーサルシティ駅から徒歩 5 分の「ユニバーサルシティポート」のりばから乗船でき、「海遊館西はとば」のりば(海遊館のすぐとなりの乗り場)まで一気に運んでくれます。
出典元: キャプテンラインのごあんない | 海遊館USJ と海遊館を行き来する際に、最も楽に移動したい場合はキャプテンラインを使うのが良いでしょう。
しかし、すぐ近くに大阪の昔の文化を体験できる船渡場がありますから、移動も楽しむという意味では、今回ご紹介した天保山船渡場を利用するのもオススメです。移動費用も抑えられますしね。(キャプテンラインは片道 900 円ですから、往復で 1800 円。ランチ分は浮きます。)
移動も思い出に。人気観光地を結ぶ大阪昔ながらの渡船という文化を体験しよう
「USJと海遊館を1日で楽しみたい」
「USJ がメインだけどホテルは天保山側に取ってある」
そして
「地元民しか知らない、歴史あるディープな大阪文化に触れたい」
という方に、ぜひ天保山船渡場を利用した移動旅をおすすめします。
無料で利用でき、移動時間が削減できる点も魅力的ですが、それ以上に価値があるのは、この船旅そのものの体験です。水の都、大阪に古くから根付いた「渡船」という文化は、年々減少しています。観光地と観光地を「移動する」という目的だけでなく、その移動自体が古き日本の文化に触れる貴重な体験。それが天保山船渡場の魅力といえます。
かつて水の都と呼ばれた大阪で、今も脈々と受け継がれる渡船文化。USJと海遊館という現代の観光スポットを巡りながら、その歴史に触れられる貴重な体験。
ぜひ天保山船渡場に足を運んでみてください。