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函館元町への観光 - 異国情緒あふれる街並みと歴史的建造物を巡る旅
函館観光で外せないのが、異国情緒溢れる街並みが魅力的な元町エリアです。歴史的建造物、レトロな雰囲気、時間の流れがゆっくりなカフェなど、見どころが沢山あります。
函館は明治時代以降、国際貿易港として発展し、西洋文化の影響を色濃く受けました。その影響は元町の街並みに如実に表れています。明治や大正時代に建てられた洋風建築が立ち並び、石畳の坂道、レトロな洋館、アンティークなショップなど、異国情緒あふれる風景が広がります。
そんな函館元町エリアの、見どころ、人気観光スポットを紹介します。
八幡坂
八幡坂は、道道 457 号線(函館漁港線)から北海道函館西高等学校まで続く、石畳の坂道です。全長約 270m, 斜度約 4.2 度, 高低差約 11m の坂です。
八幡坂からの景色は、テレビ番組や雑誌などでも良く出て紹介されており有名な観光スポットの一つです。坂道は直線のため、海と空の抜け感が最高です。
八幡坂の名前は、かつてこの地にあった八幡神社に由来しています。坂を上がると、函館山の展望台に至る入口や、元町の洋館街に続くルートがあります。
坂道は石畳になっており、上り下り共に歩きやすいように整備されています。函館の元町に来たら、ぜひ訪れていただきたいオススメのスポットです。
基坂
基坂(もといざか)は、函館山の麓から函館元町へと続く石畳の坂道です。その名称は、明治時代に函館で活躍した実業家・岡田基(おかだ もとい)氏に由来しています。岡田氏は、当時の函館の都市開発に尽力した人物で、この坂道の整備にも関わったと言われています。
基坂周辺はかつて函館の中心地でした。基坂には、旧イギリス領事館、ペリー提督来航記念碑などがあり、基坂を上りきったところには、箱館奉行所跡や元町公園、四天王像などがあります。
坂道にいくつかのオブジェが設置されており、アートも楽しめます。
元町を散策するならば、基坂は必ず通ることになるでしょう。
ペリー提督来航記念碑
基坂にはペリー広場があり、そこにペリー提督来航記念碑があります。
この記念碑は、ペリー提督の函館来航を記念して、1936 年(昭和11年)に建立されました。碑文には、ペリー提督の業績を称え、日米親善の象徴となることを願う内容が刻まれています。
ペリー提督は、1853 年に浦賀に来航し、日本に開国を迫ったことで知られています。翌 1854 年に再来日し、下田と函館に寄港しました。函館では、6 月 21 日から 7 月 1 日まで滞在し、港周辺の測量などを行ったと記録されています。
ペリー提督来航記念碑は、函館とアメリカの歴史的なつながりを示す象徴的な存在です。日本の開国と函館の国際貿易都市としての発展の歴史を物語るモニュメントと言えるでしょう。
元町公園
元町公園は、基坂を上りきったところにある公園です。函館山の山麓に位置し、函館の街並みを一望できる絶好のビューポイントとして知られています。
元町公園は、1879年(明治12年)に開設された函館最古の公園です。当時は「函館公園」という名称でしたが、1907年(明治40年)に「箱館山麓公園」に改名、1989年(平成元年)に「元町公園」と改称されました。
公園からは、函館港と函館の街並みを見下ろすことができます。特に夜は、函館の夜景を楽しむ絶好のスポットとして人気です。公園内には、夜景を眺めながら休憩できるベンチも設置されており、ゆっくりと函館の夜景を堪能できます。
元町公園から眺める函館の景色は、開放感があってとても気持ち良いですよ。元町散策するなら、ぜひ訪れてほしいスポットです。
元町公園にはトイレもあるので、散策の休憩にもオススメです。
函館四天王像
元町公園には、函館四天王像という、明治期の函館の発展に尽力した 4 人の財界人の像があります。
函館四天王像。左から、今井市右衛門、平田文右衛門、渡邊熊四郎、平塚時蔵。
4 人は商人で、産業の発展の他、それぞれ福祉やインフラや慈善事業にも力を入れて函館の発展に力を注ぎました。その功績から、このように像になり函館の人々から称えられています。
- 今井市右衛門
- 函館の大商人。西洋雑貨店や新聞社を創設し、教育や医療などの公共事業に尽力した。善行が認められ、褒章を受けるも52歳で他界した。
- 平田文右衛門
- 実業家。呉服商から洋式金物販売に転換した先駆者で、内澗学校や鶴岡学校の設立、新聞刊行、公園づくりなどにも貢献した。大火後も商売を立て直し、港湾整備や函館小樽間の鉄道敷設にも尽力
- 渡邉熊四郎
- 函館で海産物商から洋物店を開き多角経営を展開し、明治20年代には北海道随一の大商店となった実業家。視野も広く、内澗学校や函館新聞の創設、公園造営など公共事業にも力を入れた。晩年は病院建設費として10万円を寄付するなど、慈善事業にも尽力。函館の町づくりに大きな足跡を残した。
- 平塚時蔵
- 函館を愛し、函館の発展のために尽力した実業家。渡邊熊四郎らと協力し、魁文舎や鶴岡小学校、函館新聞の創設、函館公園の造営、第一公立病院(現豊川病院)の設立などに携わった。明治15年には藍綬褒章を受章するなど、その功績は顕著。北洋漁業の開拓者・平塚常次郎の伯父にあたる。
旧函館区公会堂
元町公園のすぐ上には旧函館区公会堂があります。
旧函館区公会堂は、1910年(明治43年)に建てられた、洋風建築の代表的な建物です。当時、函館は開港場として栄えており、町会所や商業会議所の事務所として建てられました。現在は国の重要文化財に指定されており、函館の歴史と文化を伝える貴重な建造物として、多くの人々に親しまれています。
館内では、AR 技術を用いて当時の様子を再現したり、バルコニーから美しい函館港を一望できたり、ドレスや袴など当時をイメージした衣裳を着ての記念撮影ができたりと、コンテンツも多く楽しめます。
町並みやお土産、カフェを楽しむ
元町公園から八幡坂にかけて延びる通りは、元町散策のオススメスポットの一つです。洋風・和風・和洋折衷の建築物が立ち並ぶ、函館らしい通りで、お土産店やカフェなども立ち並んでいます。
とにかく雰囲気が良いので、のんびりゆっくり歩くのがオススメ。
函館ハリストス正教会
八幡坂から少し歩くと、函館ハリストス正教会があります。
函館ハリストス正教会は、日本初のロシア正教会聖堂として知られる歴史ある教会です。1860年に建てられた白亜の教会は、異国情緒漂う街並みに映え、函館を代表する観光スポットの一つとなっています。
この教会は1859年に建てられ、日露修好通商条約を機に来日したロシア人宣教師によって設立されました。ロシア正教の伝統的な建築様式で造られた木造建物で、青と緑の屋根が特徴的です。内部には祭壇周りの装飾が美しく残されており、正教会特有の雰囲気が味わえます。
https://www.orthodox-hakodate.jp/
カトリック元町教会
函館ハリストス正教会の近くには、カトリック元町教会 もあります。
カトリック元町教会は、函館でキリスト教が広まった際に建てられた由緒ある教会です。1859 年に木造で建てられ、当初は修道会によって運営されていました。1923 年の関東大震災で被災したため、現在の煉瓦造りの教会堂に建て替えられています。
外観は洋風の佇まいで、ネオ・バロック調の装飾が施されています。特に尖塔は函館の町並みからも目を引く存在感があります。内部は趣のある空間で、ステンドグラスの美しい光が差し込みます。
教会の歴史を示す古い記録が展示された資料室もあり、函館におけるキリシタン大量肉刑の経緯なども学べます。
現在でも、日曜日の礼拝が行われている生きた教会です。函館の街中にあり、観光目的で気軽に立ち寄ることができます。函館の歴史を知る上で欠かせない建造物であり、町の風情も感じられる貴重な場所です。
函館市観光部推奨、元町王道ルート
今回紹介した観光スポットは、函館市観光部がオススメしている、元町散策王道ルートでも掲載されています。
https://www.hakobura.jp/machi/course01.html
この散策コースは、実際に歩いて回ると 1 時間程度かかります。途中、カフェに立ち寄ったり、お土産店に入ったり、教会などにも立ち寄ることを考えると、観光プランとしては 1 時間半から 2 時間程度見ておくと良いと思います。
異国情緒あふれる函館元町で散策を楽しもう
函館元町は、異国情緒溢れる街並みや歴史的建造物など、まさに函館を象徴する魅力的なエリアです。石畳の坂道を上り下りしながら、カフェに立ち寄り、教会の雰囲気に触れ、当時の面影を感じ取ることができます。
ハリストス正教会では、ロシア正教の独特な装飾美に出合えるでしょう。一方のカトリック元町教会は、洗練された佇まいと内部の趣深さが印象的です。八幡坂や元町公園からは、函館の街並みと海の景色を一望でき、開放的な眺めに心奪われることでしょう。
お土産店やレトロな建物が立ち並ぶ通りを歩けば、函館の歴史に思いを馳せられます。
異国情緒と函館の歴史を体感できる、函館の元町へ足を運び、ゆったりと過ごす旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。