京都宇治で創業500年!豊臣秀吉や千利休も愛した最高品質の宇治抹茶とスイーツの老舗「三星園上林三入本店」

京都宇治で創業500年!豊臣秀吉や千利休も愛した最高品質の宇治抹茶とスイーツの老舗「三星園上林三入本店」

日本最古の茶屋が仕掛ける、至高の宇治抹茶体験

日本文化の中心地、京都。京都市から南に 20 分の距離に宇治市があります。

宇治といえば抹茶。抹茶といえば宇治。

その「宇治」の中でも、特に平等院表参道には古くから茶師が集まり、最高級の抹茶を生み出してきました。その伝統は今も脈々と受け継がれ、京都を代表する抹茶の名所として、多くの人々を魅了し続けています。

そんな平等院表参道に店を構える三星園上林三入本店。室町時代から続く茶師の家系で、豊臣秀吉や千利休、春日局など、歴史に名を残す人物たちも愛した名門中の名門です。

店内に一歩足を踏み入れると、500年の歴史を物語る茶箱や壺が並び、伝統の重みを感じずにはいられません。そして、その伝統は現代に息づく「体験」へと姿を変え、訪れる人々をもてなしています。

まさに、宇治の歴史と伝統が息づく至高の一服。そんな特別な時間を過ごせる場所を、これからご紹介していきます。

三星園上林三入本店

外観

三星園上林三入本店(みつぼしえん かんばやしさんにゅう ほんてん)は、京都・宇治は平等院表参道に店を構える創業 500 年の老舗茶舗です。日本茶の名門として知られており、高品質な宇治抹茶や煎茶、玉露など、伝統的な製法で作られたお茶、そして抹茶スイーツをいただくことができます。1kg 6 万円の宇治産抹茶を使った抹茶づくり体験も話題。

店名が非常に長いですが、「三星園」が称号、「上林三入」は茶師であり歴代当主の名前になっています。

営業時間
9:00 ~ 18:00
定休日
年中無休
電話番号
0774-21-2636
公式サイト
https://www.ujicha-kanbayashi.co.jp/
駐車場
近隣にコインパーキング有り
アクセス
JR 宇治駅、または京阪宇治駅より徒歩 10 分
所在地
〒611-0021 京都府宇治市宇治蓮華 27-2

絶品!抹茶と和スイーツ

三星園上林三入本店では、高品質なお茶・抹茶と併せて宇治抹茶を使用した抹茶スイーツを楽しむことができます。

店頭の商品ディスプレイ

ぜんざい、団子、わらび餅と和スイーツと抹茶を楽しめるラインナップが揃っています。

その中でも、気軽に抹茶とスイーツを試してみたい場合は「抹茶わらび餅の抹茶セット」がおすすめ。

抹茶わらび餅の抹茶セット

抹茶を一口いただきその風味を味わったら、わらび餅を一口。わらび餅の柔らかくて優しい甘みが、抹茶をさらに美味しく引き立ててくれます。わらび餅自体にも抹茶がかかっているので、抹茶の風味はキープしつつ、和スイーツの甘みも楽しめます。双方バランスが良くて、抹茶も甘味も程よい量で楽しみたいひとにおすすめです。

抹茶

抹茶わらび餅

また、和スイーツも贅沢に楽しみたいひとには「三星園プレミアムパフェ」がおすすめ。アイスクリーム、抹茶ゼリー、ぜんざい、白玉という和スイーツのオールスターに、特製の濃茶ソースをかけていただく、大満足のよくばりメニューです。

ちなみに夏は、夏季限定の「元祖宇治金時」が人気。抹茶をたっぷりかけていただく宇治金時は、甘みと苦みの相乗効果で絶妙な味わいに。人気も納得の一品です。

貴重!抹茶づくり体験

三星園上林三入本店では、抹茶づくり体験ができるのも魅力の一つです。

この体験では、宇治産の高級抹茶を石臼で丁寧に挽き、自分だけの抹茶を作ることができます。1kg 6 万円相当の抹茶を使用する贅沢な体験は、他ではできない特別なものです。

また、抹茶づくりの後には、挽きたての抹茶を実際に点てて味わうことができ、その新鮮な風味と香りを楽しめます。日本の和の心、抹茶の奥深さを知りたい方におすすめの体験です。

ちなみに石臼は力任せに早く回せばよいというものではなく、一定のスピートをキープしながら丁寧に回します。早く回すと荒く挽けてしまうため、渋みが残ってしまうのだそうです。こういった微妙な塩梅が、抹茶の仕上がりを左右するのですね。これぞ、職人技。体験するからこそわかる、高品質を追求し、維持することの難しさ。茶師のこうした職人技と行程を経て、私たちは気軽に美味しい抹茶をいただける。それを想うと本当に頭が下がります。

歴史と趣ある店内

店内は、伝統的な町家建築の趣を残しつつ、落ち着いた和の雰囲気です。黒の柱に白壁の組み合わせは、どこか大正ロマンを感じさせます。まさに和モダンですね。店内には昔からの壺や茶箱が並び、長い歴史を持つ茶舗ならではの風格を感じることができます。

店内

壺のコレクション

茶箱

店内の奥は喫茶室となっていて、囲炉裏風の席でお茶や抹茶スイーツを楽しめます。ちょっとした日本庭園風の中庭もあって落ち着けます。

喫茶室

宇治茶資料室

三星園上林三入本店の 2 階には、宇治茶の歴史や製法について学べる「宇治茶資料室」が併設されています。

ここでは、宇治茶の歴史に関する貴重な文献や上林家に伝わる茶器や道具などが展示されており、宇治茶の深い歴史を知ることができます。特に、春日局からの書状や豊臣秀吉公ゆかりの品、昔の作業風景の写真など、貴重な資料を無料で見ることができるのは大きな魅力です。

創業 500 年、三星園の歴史

上林家は室町時代に始まり、宇治茶の発展に貢献した歴史ある茶師の家系です。特に、豊臣秀吉の「宇治茶師」として仕えたともされ、格式のある茶舗です。

創業から 500 年、代々店主が三入の名を襲名しており、現在で 16 代目となります。

初代 上林三入は、お茶の栽培から抹茶の製造までを行う茶師でした。千利休も、三入が製造した抹茶を使っていたと言われています。

三星園には、1587 年に書かれた古文書が残っており、大阪城で開催された豊臣秀吉主催の茶会の記録や、秀吉も三入の茶を飲んだことが記録されています。

日本の伝統と国際的なおもてなし

三星園は、海外からの観光客にも対応できます。中国語や英語が話せるスタッフがいたり、店主の息子さんは英語、ドイツ語、日本語が非常に堪能です。

500 年続く老舗の茶屋でありながら、グローバルに対応していく姿勢はとても素敵だと思います。

なお、店主の息子さんは以前日本の人気テレビ番組で取り上げられており、日本では一躍時の人となりました。(日本で最も歴史ある老舗茶屋に、スイスから婿入り!)

口コミを読んでいると、息子さんの誠実な対応はとても好評のようです。

私が訪問したときは女将さんが対応してくれました。とても陽気で素敵な方でした。

商売が長く続くというのは、もちろん商品の品質や職人の技術力や姿勢という要素もありますが、やっぱり最後は「人」だなと思います。気持ちよく滞在できたからこそ、余計なバイアスなく美味しく抹茶を味わえました。

この場を借りて、三星園の皆々様に御礼申し上げます。美味しい茶とスイーツ、そして素敵な時間と空間をありがとうございました。

500年受け継がれる至高の一杯を、現代に味わう

京都・宇治には数多くの茶屋がありますが、三星園上林三入本店には特別な魅力があります。それは伝統と革新が絶妙なバランスで共存している点です。

室町時代から受け継がれる本物の宇治抹茶の味わい。豊臣秀吉も愛した伝統の技と知恵。そして、その価値を現代に伝えるため、抹茶づくり体験や資料室の公開など、新しい形での茶文化の発信を続けています。

特に、1kg 6 万円という最高級の宇治抹茶を使った抹茶づくり体験は、世界でもここでしか味わえない特別な体験。自分の手で挽いた抹茶を一服いただく時間は、間違いなく特別な記憶として心に残ります。

店内に漂う500年の歴史、職人の技が生み出す極上の味わい、そして老舗ならではのおもてなし。宇治を訪れた際は、ぜひ平等院表参道でひときわ格調高い佇まいを見せる三星園上林三入本店で、至高の一服を楽しんでみてください。

抹茶わらび餅の抹茶セット

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