犬吠埼灯台観光ガイド2025|絶景&見どころ完全攻略!驚愕の巨大展示から幸せポストまで穴場スポット含め大紹介

犬吠埼灯台観光ガイド2025|絶景&見どころ完全攻略!驚愕の巨大展示から幸せポストまで穴場スポット含め大紹介

太平洋を見守り続ける、関東最東端の白亜の灯台へ

真っ白な灯台が空を突き抜けるように立ち、遠くからでもひと際目を引く犬吠埼灯台。明治時代から 150 年近くもの間、太平洋を行き交う船の道標として、そしてこの土地のシンボルとして君臨し続けています。

日本一早い初日の出を望むことができ、99 段のらせん階段を上がれば太平洋の大パノラマが広がります。レンガ造りの歴史的建造物としての価値はもちろん、幸せを呼ぶという白いポストや、映画のオープニングで使われた荒磯など、思わず誰かに教えたくなるような魅力的なスポットが点在しています。

この記事では、絶景、穴場スポットから、グルメ、アクセス情報まで、犬吠埼灯台を 120% 楽しむための情報をご紹介します。

犬吠埼灯台

犬吠埼灯台

犬吠埼灯台は、千葉県銚子市の犬吠埼に立つ白亜の灯台で、日本の「世界灯台100選」に選ばれた歴史的な名所です。1874年に英国人技師ブラントンの設計で建設され、日本では珍しいレンガ造りの灯台としても知られています。関東最東端に位置し、日の出をいち早く望める絶景スポットで、99段のらせん階段を登れば、太平洋の大パノラマが広がります。周辺には犬吠埼温泉や銚子電鉄など観光地も多く、海と歴史を満喫できる魅力的な場所です。

営業時間
[3月 〜 9月] 8:30 ~ 17:00
[GW, 8/10 〜 8/19] 8:30 ~ 17:30
[10月 〜 2月] 8:30 ~ 16:00
定休日
年中無休
料金
300円
電話番号
0479-25-8239
公式サイト
https://www.tokokai.org/tourlight/tourlight03/
駐車場
無料駐車場有り
アクセス
電車: 銚子電鉄 犬吠駅より徒歩 10 分
バス: バス停「犬吠埼」より徒歩 8 分
所在地
〒288-0012 千葉県銚子市犬吠埼 9576

犬吠埼灯台リーフレット[PDF]

日本一早い初日の出が見られる

犬吠埼灯台と日の出

犬吠埼灯台は、関東地方で最も東に位置しており、初日の出を最も早く見ることができる場所の一つとして知られています。毎年 1 月 1 日には多くの人々が初日の出を見ようと犬吠埼を訪れ、交通規制が敷かれるほどに人気です。

2025年銚子市初日の出インフォメーション

また、隣接する犬吠テラステラスにおいても初日の出を見るイベントも開催されています。

初日の出鑑賞特別チケット - 犬吠テラステラス

このように、犬吠埼灯台、ひいては犬吠埼エリア全域において、「日本一早い初日の出」は最も大きなイベントとなっています。

犬吠埼灯台で初日の出を眺める人々

絶景!灯台からの眺望

犬吠埼灯台は高さが約 31m あります。灯台内には 99 段のらせん階段が設置されており、それを上がると太平洋を一望できる絶景を楽しむことができます。

犬吠埼灯台からの眺望

犬吠埼灯台からの眺望

犬吠埼灯台からの眺望

なお、犬吠埼灯台は、日本で 16 基しかない「のぼることのできる灯台」の一つとして貴重な灯台でもあります。99段あるらせん階段は、同じく千葉で有名な海岸「九十九里浜」と揃えられたと言われています。

螺旋階段

幸せを呼ぶ白亜のポスト

犬吠埼灯台の入口には、「幸せを呼ぶポスト」として親しまれている白い郵便ポストが設置されています。

幸せを呼ぶ白亜のポスト

3月14日のホワイトデーに設置されたこと、白亜の犬吠埼灯台にちなんで白く塗装されていることなどから、「恋愛が成就するポスト」「幸せを呼ぶポスト」「願いが叶うポスト」と言われて人気を集めています。

さらに、このポストに投函すると、銚子郵便局で風景入りの消印が押されて発送されるため、旅の記念にもなります。(年末年始 12月13日〜1月7日を除く)

投函するハガキや犬吠埼灯台のオリジナルポストカードは、犬吠埼灯台前の土産店や犬吠テラステラスで切手も併せて購入できます。ラブレターなら予め自宅で用意して、ポストに投函しましょう。

旅の記念に、そして、願いを成就させるためにと、犬吠埼灯台では人気のスポットの一つです。

犬吠埼灯台資料展示館

犬吠埼灯台資料展示館

灯台のすぐ脇に犬吠埼灯台資料展示館があり、犬吠埼灯台の歴史や役割について知ることができる他、灯台で使われていた貴重なレンズの展示などが行われています。

犬吠埼灯台のレンガ

灯台の役割について展示

二階ギャラリー

犬吠埼灯台の写真

犬吠埼灯台の写真

貴重!実際に使われていた巨大なレンズたち

犬吠埼灯台資料展示館のクライマックスは、灯台で実際に使われていた巨大なレンズの展示です。

一等レンズ

このレンズは大型一等レンズというもので、国産第一号の一等レンズであり、犬吠埼灯台のレンズと同じレンズです。福岡県の沖ノ島灯台にて、1922年〜2007年まで約 100 年間、使用されていました。

レンズ本体の高さは 2.53m, 直径 3.03m, レンズの重量 2.65t, 装置全体の高さは 5.15m, 総重量 13t と、見た目やその仕様からも巨大であることがわかります。実物を見るとすごい迫力ですよ。

一等レンズ

このレンズの他にも三等レンズという、東京港の入口で使われていたレンズなど、複数のレンズの展示があります。特に紹介した一等レンズは、回転装置と一体となった姿を見られるのはここだけと貴重な展示です。

犬吠埼霧信号所霧笛舎

犬吠埼霧信号所霧笛舎の外観

灯台は、霧などの悪天候で灯台を目視できない状況の時には、音を発して灯台の位置を船に知らせていました。その施設がこの霧笛舎。犬吠埼灯台にも残っており、見学することができます。

犬吠埼霧信号所霧笛舎の外観

犬吠埼霧信号所霧笛舎の外観

実際に体験できる!霧笛音響装置

霧笛舎内に設置されている霧笛音響装置です。この装置で霧笛音を発生させますが、航行者がどの灯台であるかを識別できるように霧笛音は灯台ごとに違うものになっていました。

霧笛音響装置

霧笛音響装置

この霧笛音響装置が発していた、犬吠埼灯台の霧笛音を実際に聞くことができます。

昔は巨大な鐘で知らせていた!霧鐘

霧笛音響装置が開発される前は、巨大な鐘を鳴らして霧笛音としており、その鐘を霧鐘といいます。

犬吠埼灯台では、尻屋埼灯台(青森県)と葛登支岬灯台(北海道)で実際に使用された巨大な霧鐘が灯台敷地内に展示されています。

霧鐘

この霧鐘を、悪天候時にスコットランド製の時計仕掛けで 1 分間に 1 回打鳴していました。重量は 1.7t, 実際に見るととても巨大です。

霧鐘

犬吠埼灯台 初代レンズ(フランス製一等八面閃光レンズ)

霧笛舎内では、犬吠埼灯台の初代レンズである一等八面閃光レンズ(フランス製)が展示されています。このレンズは灯台が完成した 1874 年から 1951 年まで約 80 年間使われていました。

一等八面閃光レンズ

このレンズは第二次世界大戦で損傷してしまったため、現在のレンズ(国産の一等四面閃光レンズ)に交換されました。

一等八面閃光レンズ

犬吠埼灯台にあるお土産屋さんと食事処

犬吠埼灯台は、灯台だけじゃないところも魅力の一つ。

灯台を出るとすぐに、食事処や土産店、屋台が立ち並び、休憩やランチを楽しんだり、ショッピングも楽しめます。

食事処・土産店一覧
店舗名種類
なぎさや食事処・お土産
あわび屋食事処

なぎさや

なぎさや

あわび屋

土産店では、海鮮から加工品まで銚子の名物がたくさん販売されています。

土産店

土産店

銚子電鉄のぬれせんやまずい棒もあります。

土産店

土産店

これらと一緒に、2015 年にオープンした銚子のグルメや伝統工芸などを発信する商業施設「犬吠テラステラス」も人気です。

犬吠テラステラス

犬吠テラステラスでは、カフェが併設されていたり、地元の新鮮な野菜や果物、魚介類なども販売されている他、2階には展望テラスも開放されており、犬吠埼灯台観光の休憩にも最適です。

犬吠テラステラスについて詳しく見る

荒波!東映映画のあのシーンに出会える

荒波が岩に打ち付けるシーン

日本で有名な映画製作会社「東映」が製作した映画の一番最初に流れる「荒波が岩に打ち付けるシーン」をご存知ですか?このオープニングの映像には「荒磯に波」という名前がついており、ここ犬吠埼灯台の海岸で撮影されたものです。

荒磯に波の場所

荒磯に波の場所

現在の東映のオープニング映像は CG で製作されたものに変わっているそうですが、昔の映画には必ずと流れていたもの。昔の映像を思い出しながら、実際に眺めた海岸の映像とリンクさせてみてください。遠目で見ていても、音はあの映画のオープニングと同じ荒波加減で結構感動できます。

海岸線を散策できる!犬吠埼遊歩道

灯台の前にある広場から犬吠埼遊歩道が伸びており、海岸線まで降りることができます。

犬吠埼遊歩道

犬吠埼遊歩道は、犬吠埼の海岸線を散策できる遊歩道で、海を間近に眺めることができます。遊歩道は舗装されているため、歩きやすいです。

犬吠埼遊歩道

犬吠埼遊歩道

犬吠埼遊歩道

遊歩道からは、「犬吠埼の白亜紀浅海堆積物」という天然記念物に指定されている犬吠埼の地層を見ることができます。犬吠埼灯台下周辺の砂岩は、約 1 億 2000 万年前の浅い海に堆積した地層(浅海堆積物)でできています。

犬吠埼の地層

海側を見てみても、堆積物で形成されたことを示す縞模様のある岩が転がっています。こういった岩は「銚子石」と呼ばれています。

銚子石

灯台で広く太平洋を楽しんだあとで、こうして間近で海を眺めることができるのも楽しいポイントです。

遊歩道から臨む海

砂岩泥岩互層

砂岩泥岩互層

砂岩泥岩互層

ちなみに海岸付近の岩畳は「砂岩泥岩互層(さがんでいがんごそう)」という、砂岩と泥岩が交互に堆積してできた地層で、波により柔らかい泥岩が削られて窪み、砂岩が飛び出しているのが特徴。

犬吠埼の砂岩は、大嵐の時に運ばれてきた砂からできていると考えられているそうです。

アクセスは高速バスで楽々!関東最東端でも心配無用

犬吠埼灯台までのアクセス手段の王道は電車を乗り継いでいく方法ですが、実は東京駅から高速バスが運行されており、犬吠埼灯台から徒歩 8 分のところまでバス一本で行けます。

関東最東端という立地でも、簡単にアクセスできる手段が用意されている他、周辺に観光スポットもあり、銚子観光がしやすい移動環境が整っています。

詳しくは以下の記事で紹介していますので確認してみてくださいね。

犬吠埼灯台の行き方について詳しく見る

気軽に行けて見どころたくさん!犬吠埼灯台と銚子観光を楽しもう

犬吠埼灯台

明治時代から変わらぬ姿で太平洋を見守り続ける犬吠埼灯台。白亜の姿は時代を超えて、今なお多くの人々に愛され続けています。

99段の階段を上り切った先に広がる大パノラマ、初日の出を待つ人々の期待に満ちた表情、幸せを呼ぶ白いポストに手紙を投函する観光客の笑顔。犬吠埼灯台に立って周囲を見渡すと、この場所には、特別な時間を過ごせる要素がたくさん詰まっているんだなと感じます。

犬吠埼灯台

関東最東端という立地を活かした絶景スポットとしての魅力はもちろん、国産初の一等レンズや歴史的な霧笛舎など、見どころは尽きません。遊歩道を歩けば 1 億 2000 万年前の地層に出会え、荒波の音を聞けば東映映画の世界が目の前に広がります。

また、犬吠テラステラスや周辺の飲食店では新鮮な海の幸を味わえ、銚子の名産品も手に入ります。半日観光でも、一日かけてゆっくり巡るのも、どちらも満足度の高い旅になること間違いありません。

関東近郊から日帰りで行ける距離にある犬吠埼灯台は、休日の小旅行にぴったりの観光スポット。時を超えて愛され続けるこの場所に、是非足を運んでみてください。

犬吠埼灯台

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