- 倉敷美観地区観光完全ガイド2025|川舟流し・着物散策から絶品グルメまで見どころ徹底紹介!
- 歴史ある白壁が織りなす町並みが美しい倉敷美観地区。川舟流し、着物散策、伝統的建造物で楽しむグルメなど、観光の見どころと最新情報を徹底ガイド。おすすめスポットから地元グルメまで。
四季を彩る静寂の芸術、岡山後楽園
江戸時代から300年以上の時を重ね、四季折々の美しい表情を見せる岡山後楽園。日本三名園の一つに数えられるこの庭園は、その美しさから日本国内外問わず観光客がおおく訪れます、春には満開の桜が水面に映え、夏には蓮の花が静かに咲き誇り、秋には紅葉が園内を彩り、冬には白銀の世界が広がる――。そんな四季の移ろいを今に伝える、生きた芸術とも呼べる空間です。
さらに、夜には幻想的なライトアップによって、昼間とはまた違った魅惑的な姿を見せてくれます。まるで時が止まったかのような静けさの中で、岡山城を背景に広がる美しい景色と、ゆっくりと流れる時間を感じることができます。
岡山駅から程近い場所にありながら、一歩足を踏み入れれば、そこには現代の喧騒を忘れさせてくれる特別な空間が広がっています。この記事では、そんな岡山が誇る名園の魅力を、見どころやアクセス方法とともに詳しくご紹介していきます。
岡山後楽園
岡山後楽園は、岡山県岡山市にある日本を代表する大名庭園で、日本三名園(他は金沢の兼六園、水戸の偕楽園)の一つに数えられています。江戸時代、岡山藩主・池田綱政によって1687年から14年をかけて完成した庭園で、池泉回遊式庭園の形式を採用しています。広大な芝生と岡山城を背景にした美しい景観が特徴で、四季折々の自然の変化を楽しめる点が魅力です。歴史的建造物や茶室も点在し、日本庭園の伝統美と文化を体験できる貴重な観光地です。
- 営業時間
- [3月20日 〜 9月30日] 7:30 〜 18:00
- [10月1日 〜 3月19日] 8:00 〜 17:00
- 定休日
- 年中無休
- 電話番号
- 086-272-1148
- 公式サイト
- https://okayama-korakuen.jp/
- 駐車場
- 園内駐車場有り(普通車 570 台、100円/40分)
- アクセス
- タクシー: JR 岡山駅よりタクシーで 6 分
- バス: 岡山駅後楽園口(東口)バスターミナル 1 番のりばより [特急(直通)バス] 後楽園・夢二郷土美術館行で 8 分
- バス: 岡山駅後楽園口(東口)バスターミナル 1 番のりばより [18番系統] 後楽園・藤原団地行で 12 分
- 徒歩: JR 岡山駅より徒歩 25 分
- 所在地
- 〒703-8257 岡山県岡山市北区後楽園 1-5
区分 | 料金 |
---|---|
大人 | ¥500 |
高校生以下 | 無料 |
65歳以上 | ¥200 |
四季折々の美しい風景が楽しめる岡山後楽園
岡山後楽園は、四季折々の美しい風景が魅力の庭園です。それぞれの季節ごとに異なる表情を見せてくれます。
春: 桜と梅が彩る庭園の春
春には、園内に植えられた約 300 本の桜が一斉に花を咲かせ、庭園全体が淡いピンク色に染まります。梅やツツジも彩りを添え、春の訪れを感じながら散策を楽しむことができます。特に、桜の花びらが風に舞う光景、そして沢の池に映る桜の姿は、まさに日本の和を感じる瞬間です。
夏: 蓮の花と緑陰が広がる涼やかな夏
夏になると、沢の池に咲く蓮の花が見どころとなります。青々とした木々の緑陰と、水辺の涼やかな景色が、暑い季節に心地よい安らぎを与えてくれます。
秋: 鮮やかな紅葉に包まれる秋
秋には、紅葉が見頃を迎え、庭園が鮮やかな赤や黄色に彩られます。特に、園内の木々が水面に映り込む様子は息をのむほど美しく、多くの観光客がこの時期を目指して訪れます。
また、夜間にはライトアップも行われ、昼とは異なる趣のある景色を堪能できますよ。
冬: 雪化粧した日本庭園、静寂の冬
冬には、庭園が静寂に包まれ、雪が積もると白銀の世界が広がります。雪景色と岡山城の組み合わせは、まるで絵画のような美しさで、心が洗われるようなひとときを提供してくれます。
幻想庭園: 夜間ライトアップ
岡山後楽園では、季節によって期間限定で夜間ライトアップを実施しており、昼間とは違った庭園の風景を楽しむことができます。ライトアップは春、夏、秋と季節ごとに行われています。
岡山後楽園の歴史
岡山後楽園は、江戸時代に岡山藩主・池田綱政によって築かれた日本を代表する大名庭園です。その歴史は1687年(貞享4年)に始まり、約 14 年の歳月をかけて完成しました。
- 大名庭園
-
江戸時代を中心に大名によって作られた庭園のことです。これらの庭園は、武士や領主の生活空間や社交場、または文化的活動の場として機能していました。多くの場合、居城の近くやその敷地内に設けられ、領主やその家族、来客が楽しむためのものとして設計されました。
岡山後楽園という名前は、中国・宋の時代の文学作品『岳陽楼記』に由来するといわれています。この文章は、政治家であり学者でもあった范仲淹(はんちゅうえん)によって著され、その中に「先憂後楽」という言葉があります。この言葉には、「天下の人々が憂うべきことを先に憂い、楽しむべきことを後に楽しむ」という意味が込められており、統治者の理想的な姿勢を表現したものです。
岡山藩主・池田綱政がこの言葉に深く共感し、自らの政治理念として園名に取り入れたとされています。庭園が美観のための空間ではなく、藩主の民への思いを表現する場であったことが、この名前からもうかがえます。
後楽園はもともと、藩主が家臣や来客をもてなす場、また静養や娯楽を楽しむための場として利用されていました。庭園の設計には池泉回遊式庭園という形式が採用されており、広大な芝生や池、築山が配置されています。これにより、園内を歩きながらさまざまな景色を楽しむことができる工夫がされています。
江戸時代(1603年~1868年)を通じて手厚く管理されてきた後楽園ですが、明治時代(1868年~1912年)になると、庭園の役割は変化し、一般の人々にも開放されるようになりました。その後、第二次世界大戦中の戦災や、後の水害による被害を受けた時期もありましたが、修復作業が行われ、現在の美しい姿に復元されています。現在では、国の特別名勝に指定され、日本庭園の文化と歴史を伝える重要な遺産となっています。
岡山後楽園の行き方
岡山後楽園は、JR 岡山駅からそう遠くない場所にあります。岡山駅からはバスも出ており、アクセス手段として、バス、タクシー、徒歩と 3通りの方法があります。
タクシーでのアクセス
JR 岡山駅、またはその周辺から行く場合、最もオススメするのはタクシーです。道が空いていれば数分で到着できる他、時間に縛られずに出発でき、料金も 1000 円未満で到着できます。
ちなみに、岡山後楽園からの帰りも、タクシー会社に電話して呼ぶかタクシー乗り場で待つことでタクシーに乗って帰れます。
バスでのアクセス
JR 岡山駅から後楽園へ向かうなら、バスが最も低コストです。岡山駅の後楽園口(東口)にバスターミナルがありますので、1 番のりばから以下どちらかのバスに乗れば後楽園へ行くことができます。
- [特急(直通)バス] 後楽園・夢二郷土美術館行(乗車時間: 8分)
- [18番系統] 後楽園・藤原団地行(乗車時間: 12分)
バスの発車時間に行動を合わせる必要がありますが、料金は 140 円で行けるため、この方法が最も低コストです。
徒歩でのアクセス
JR 岡山駅、ないしその周辺から後楽園へ徒歩でアクセスすることも可能です。ただし、駅からは最短距離で徒歩約 30 分はかかります。
また、最短距離で行く場合は街中を歩くためこれといった見どころがありません。散策しながら後楽園へ向かうというよりは、本当にただ目的地へ向かって移動するだけになりますので、あまりオススメはできません。
岡山城に隣接!徒歩で後楽園へ
岡山城と後楽園は旭川を隔てて隣接しています。岡山城北側の出口から月見橋を渡ると、後楽園の敷地へ入れます。入場口までは徒歩約 10 分です。
また、岡山城の北側出口を出ると、旭川の河川敷があり、雄大な景色を楽しめます。
歴史と季節が織りなす、心に残る日本庭園の極み
岡山後楽園は、古来から受け継がれてきた日本庭園の姿を今に伝える貴重な存在です。四季折々の表情を見せる庭園の姿、春の桜、夏の蓮、秋の紅葉、冬の雪景色。その美しさは、いつ訪れても新鮮な感動を与えてくれます。
特に、岡山城を背景に広がる景観は日本の伝統美。夜間に開催される幻想庭園では、ライトアップされた木々や池の水面が幻想的な雰囲気を演出、昼間とは全く異なる魅力を体感できます。
アクセスの良さも、この庭園の大きな魅力の一つです。岡山駅から近く、タクシーやバスでも気軽に訪れることができます。歴史ある日本庭園でありながら、こうした利便性の高さを兼ね備えている点も、多くの観光客に支持される理由となっています。
日本三名園の一つとして知られる岡山後楽園。その価値は、時代を超えて色褪せることがありません。桜や紅葉の季節、また夜間ライトアップの期間中は特に多くの観光客で賑わいます。
岡山で出会える日本の伝統と歴史が作り上げてきた美の芸術。四季折々の表情を見せる岡山後楽園へ、ぜひ足を運んでみてください。