日本のキャンプ場では焚き火に制限がある
日本のキャンプ場では、焚き火を行う際に直火を禁止しているキャンプ場も多いです。
直火とは、地面に直接薪を置き、そのまま燃やすことを意味します。
直火での焚き火を禁止しているのは、地面を痛めないための配慮です。例えば芝生のサイトで直火で焚き火を行うと、芝が焦げてしまいます。こうなると修復は不可能です。
では直火で焚き火ができない場合は、どんな道具を使って焚き火をすれば良いのでしょうか。
キャンプで焚き火をする際に必要な道具をまとめて解説します。
焚き火台
まず必要なのが焚き火台です。
薪と灰の受け皿の役割があります。焚き火台を使うことで地面を燃やさずに焚き火を楽しめます。
焚き火シート
次に必要なのが焚き火シートです。焚き火シートは、焚き火台の下に敷くシートです。
焚き火台を使えば地面を焼くことはなくなりますが、焚き火台から地面までの距離が近いため、地面に当たる熱は高温です。
サイトが草地の場合は、放たれる熱で植物が枯れてしまいます。
焚き火シートは、焚き火台から放たれる高熱を遮断する役割を果たしてくれます。
また、焚き火台から灰が落ちたり、燃焼中の薪が落ちたりした時も、焚き火シートがあれば地面をダメージから守ってくれます。
地面に落ちた灰を片付けるのは難しいですが、焚き火シートの上に落ちた灰を片づけるのは簡単です。
薪割り用のナイフ
日本のキャンプ場やその周辺では薪を購入することができます。
しかし、販売されている薪はある程度の大きさがあるので、焚き付け用に小割りの薪を作成する必要があります。
(薪が太いと燃え始めるまでに時間がかかります。薪は太いままでやっても火が起こりません。)
そのために、薪割り用のナイフを用意します。
ただし、薪割り用のナイフと一口に言っても以下のように様々な形状のものがありますので、自身のキャンプスタイルや用途によって最適なナイフを選びましょう。
- ナイフ
- のこぎり
- 斧(おの)
- 鉈(なた)
焚き火グローブ
焚き火をする時は必ず焚き火グローブを装着します。
焚き火グローブには以下の役割があります。
- 薪割りをする際に、手を刃物から守ってくれます。
- 薪を持つ際に、薪のささくれで手が切れることから守ってくれます。
- 焚き火に薪を投入する際に、火傷から守ってくれます。
安全のために必ず焚き火グローブを用意しましょう。
火消しつぼ
火消しつぼは、焚き火を終えた際に残った灰や炭を入れておく入れ物です。
焚き火を終え、片付ける際に高温の炭を冷ます必要がありますが、火消しつぼに入れておけば安全に高温の炭を冷ませます。
火消しつぼには、缶のものと難燃素材のもの(火消し袋)があります。
環境に配慮し安全に焚き火を楽しみましょう
日本のキャンプ場で焚き火を行うには、最低限以下の装備が必要です。
- 焚き火台
- 焚き火シート
- 薪割り用のナイフ
- 焚き火グローブ
- 火消しつぼ
地面を痛めないこと、そして自分自身を痛めないこと。
焚き火はキャンプの醍醐味です。
ルールや安全を守って楽しんでください。