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これほど由緒正しき寺院、ただ通過するだけはもったいない!
高尾山登山の道中では、必ず「高尾山薬王院」を通ります。高尾山薬王院の最奥を抜けて、さらに山頂を目指して行く経路になっています。
登山やハイキングが主目的だから、寺院はそこそこに、、と思っているならば、ちょっと待ってください!もったいないもったいない。薬王院は由緒正しき寺院で、真言宗智山派の関東三大本山のひとつです。「成田山 新勝寺」「川崎大師 平間寺」「高尾山 薬王院」と、名だたる名寺院の 1 つなんです。
せっかく通るなら、少し高尾山薬王院の見どころを知ってから行くと、ただ通過するだけでなく楽しめますよ。
本記事では、1 分で高尾山薬王院には何があって、どこが見どころなのかをダイジェストで紹介します。高尾山登山の経路通りに、順番に紹介していきますので、是非インプットして高尾山登山の充実度を上げてくださいね。
高尾山薬王院
高尾山薬王院(たかおさんやくおういん)は、東京都八王子市にある寺院で、正式には「高尾山薬王院有喜寺」(たかおさんやくおういんゆうきじ)といいます。高尾山自体がパワースポットとしても知られており、薬王院は高尾山信仰の中心的な存在です。
- 営業時間
- 各種受付 9:00 〜 16:00
- 定休日
- 年中無休
- 電話番号
- 042-661-1115
- 公式サイト
- https://www.takaosan.or.jp/
- 駐車場
- 高尾山薬王院祈祷殿駐車場(ケーブルカー清滝駅まで徒歩 8 分)
- アクセス
- ケーブルカー高尾山駅より徒歩 20 分
- 所在地
- 〒193-8686 東京都八王子市高尾町 2177
浄心門
浄心門(じょうしんもん)は、高尾山薬王院の入口です。高尾山登山の遊歩道を歩いてくると、ここに行き着きます。
浄心門の「浄心」という名前は、参拝者がこの門をくぐることで心を清め、邪念を取り払い、心身を正すという意味を持っています。この門をくぐると、しばらく参道が続くのですが、ここから山門までの間で改めて自身の心を落ち着け、薬王院の本堂に向かう準備を整えることが期待されています。
浄心門をくぐると、山門までしばらく参道が続きます。途中には、高尾山名物の「男坂」「女坂」もありますよ。自己で心身を正しつつ、頑張って歩きましょう。
山門
山門は、境内の入り口に立つ門です。ここをくぐれば、薬王院の境内に入ります。
仏教では、山門をくぐること自体が一種の修行として捉えられることがあり、山門を通る際には心身を清め、これから始まる参拝や修行に向けて心を整える儀式的な意味が込められています。
境内
薬王院の境内はそこそこ広いです。お守り、お札の授与所や、御護摩、御朱印の受付所もここです。
売店もあり、甘酒やおしるこ、団子なども販売しています。ここまで来るのにも結構体力を消耗します。もし高尾山山頂まで行く予定であれば、この先まだ距離がありますので、甘いものでエネルギーを補給することをおすすめします。
高尾山名物の一つ「高尾山かりんとう」も境内で販売しています。高尾山に来たら天狗まんじゅうと併せて、購入必至のお土産です。
仁王門
境内を進み階段を上がります。ここにある朱色の門が仁王門です。その名の通り、この門には仁王像がいます。
仁王門をくぐれば、御本堂です。
御本堂
御本堂(ごほんどう)は、薬王院の中心的な建物です。お賽銭を奉納し、お参りするなら、この御本堂です。
御本堂では、薬王院の本尊である薬師如来が祀られており、多くの人々が心の健康や体の健康、平和を願って訪れます。
本堂の前には常香炉(じょうこうろ)があり、線香が焚かれています。本堂前で焚かれている線香は、参拝者が「浄化」や「祈願」のために供えるものです。線香の煙には、仏教において邪気を払う、心身を清める、または仏様に供養の気持ちを伝えるという意味があります。
また、運が良ければ僧侶達の行列行進が見られます。これは、僧侶たちが祈祷のために本殿に向かう行列です。法螺貝を鳴らしながら歩く様は、薬王院名物となっています。
本社
さて、本堂を更に進むと、本社があります。しかしこの違和感に気がつくでしょうか?
そうです、鳥居があるのです。薬王院は寺院です。鳥居があるのは神社のはずなのに、ここには鳥居があるのです。
これは、昔は神仏習合(しんぶつしゅうごう)といって、お寺も神社も同じ敷地にあったことはポピュラーなスタイルだったことの名残だそうです。それだけ、歴史があるということですね。
本社は、正式名称を「飯縄権現堂(いづなごんげんどう)」といいます。ここでも、お参りしていきましょう。
欄間の彫刻や組み物が見事で華麗な社殿には、飯縄大権現(いづなだいごんげん)が祀られています。飯縄大権現は、戦国武将の守護神として崇敬され、上杉謙信や武田信玄などにも信仰されました。
また、この美しい建築は江戸時代後期に建てられたもので、東京都の有形文化財に指定されています。
実は、高尾山の山頂に行くにはこの本社の先にある階段を上がっていくのですが、本社の裏手に回ったときの本社の様相がとっても美しいのです。ここは絶対振り返るのを忘れないでくださいね。
奥之院
これが薬王院で最も奥にあるラストスポット、奥之院(おくのいん)です。
奥之院は薬王院に限らず、日本全国の寺院や霊場に在ります。そもそも奥之院とは、「奥」という言葉が示す通り、寺院の中でも最も奥深く、霊的に重要な場所を指します。参拝者が精神的・霊的な旅路の終着点として到達する場所であり、修行や祈願を行うために深く静かな場所に位置しています。
ここが薬王院の一番奥なので、ここまで来るととても静かです。御本堂の賑わいもありません。ここから先は薬王院も終わり、高尾山山頂を目指すための登山道となりますので、その前にここ奥之院で、静寂と共に心と心拍数を一度落ち着かせてみてください。
高尾山薬王院:登山の充実度アップポイント
高尾山登山の道中で必ず通る高尾山薬王院。ただ通過するだけではもったいない、この由緒正しき寺院の魅力を振り返ってみましょう。
- 浄心門:心を清める入口
- 山門:薬王院の境内への正式な入り口
- 境内:お守りや御朱印、名物の甘酒や団子を楽しめる場所。帰りは高尾山かりんとうをお土産にゲット!
- 仁王門:威厳ある仁王像が見守る門
- 御本堂:薬師如来を祀る中心的な建物
- 本社(飯縄権現堂):珍しい寺院内の神社建築
- 奥之院:静寂に包まれた霊的スポット
これらのポイントを押さえることで、高尾山登山の充実度が格段に上がりますよ。
高尾山薬王院で、あなたの登山体験がより豊かになることを願っています!